2009年12月16日水曜日

井上ひさしさんが肺がんで闘病中を知って

劇作家の井上ひさしさん(75)が肺がんで闘病中であるニュースが、昨日から今日にかけてネットやテレビで伝えられていました。10月に新作戯曲「組曲虐殺」を書き上げた後に、病状が判明し、現在は来春復帰を目指して療養中とのことです。


井上さんは一日に40本は吸うと言われる程の愛煙家ですので、やはり原因はタバコなのかなと思ってしまいます。愛煙家の代表格として、僕がすぐに思い浮かぶのは映画監督の市川崑さんです。市川さんは92歳で肺炎の為、お亡くなりになっています。晩年は健康を気遣ってか、タバコには手を付けなかったようですが、人間92歳まで生きて、まっとう出来れば充分なような気もしますし、タバコ即ガンという構図はどうかなと首をかしげる所でもあります。

かといって、タバコを吸われない方にとっては、隣でスパスパと吸われることは迷惑この上ない事だとも感じています。僕自身も、出来るだけ気をつけてはいるものの、この場でタバコを吸ってしまってまずかったなと後悔することはありましたから。

人の嗜好は、それが法に触れない限りは、自由であり、自己責任の範囲であるとずっと思ってきました。40歳を過ぎてから毎年受けていた人間ドックでは、特に異常が見られなくても、常套句のようにタバコは控えた方が良いですよと言われ続けました。それでも、分かってはいるけどね・・・と心の中で呟きながらも、止めようと思ったことはありません。

この10年はオフィスでの禁煙が徹底されていたので、会社では2時間おき程度の休憩時間に吸うぐらいで、以前よりは減っていたのですが、最近少し増えてきた感じです。ギャラリー内は禁煙ですから、たまに表に出て吸うわけで、昼間特に増える理由はありませんが、夜部屋で吸う割合が増えているのですね。

これは部屋にいる時に行っている内容が変わったからなのかなと思います。これまでは帰宅が遅いこともあり寝るまでの時間が少なく、その中で次の観劇をどうしようとかあれこれネットで情報を集めたりして、タバコに手をつける頻度も少なかったわけです。今は、大抵はギャラリー内のPCで行っていますので、上の部屋に戻ると、テレビやDVDなんかを見たり、考え事をする機会が増えて、知らず知らずの内にタバコに手がいってしまうようです。

生活習慣の変化は時として人に大きな影響を与えると考えています。その為、多くの人はあまり大きな変化を好みません。僕の場合、今年はとても大きな変化点であり、これまでお付き合いしてきた方とはまるで違う方々と毎日接するようになりました。

毎日が新鮮であり、刺激的である一方、時に気が滅入ることも正直あります。まぁ、そんなこともありタバコもちょっと増えているのかと客観的に眺めながら、減らそうとの思いはあまりありません。これが今の自分なので、もう少し受け止めてから、次に進もうと思う気持ちが強いからです。

その為に数本程度タバコが増えてもいいでしょう?(誰に聞いているのか分かりませんが・・・。)

2 件のコメント:

  1. 井上久さんの記事を検索していて、ちょっと目に留まりました。禁煙外来を行っている医師です。愛煙家の代表として市川監督がよく取り上げられます。喫煙者にとってはタバコを吸っていても長生きできるのだという安心感がほしいのでしょう。英国で喫煙者と非喫煙者の医師を数十年にわたって追跡調査を行っていますが、その結果では一日25本以上の喫煙医師の70歳の生存率は50%で、非喫煙医師の生存率は80%です。80歳になると喫煙医師は20%以下になりますが、非喫煙医師は55%位生存しています。
    タバコは食べ物ではありませんので、吸わなくても生きていけるのですが、いつの間にか自分の生活の中になくてはならないものになってしまっています。
    タバコが止められない理由や、いつの間にか増えたりするメカニズムを非常に分かりやすく説明した本が発売されています。 二重洗脳ー依存症の謎を解く 磯村毅著 
    タバコに限らず、酒、女、ギャンブル、カルトなどすべてに共通する部分がよく理解できます。
    タバコは決して甘いものではありません。禁煙にチャレンジされてみてはどうでしょうか。

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  2. Tさんコメントありがとうございます。
    ちょっと、記事の表現に語弊があったかもしれませんね。
    僕自身も決してタバコを良いものとは思っていません。
    内容を参考にさせていただきたいと思っています。

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