2009年12月20日日曜日

発展途上・・・より普遍的なものへ。

今年もあと10日あまりになりました。現在行われているハービー・山口写真展も残り1週間です。ほんと、休んでなんかいられない気分なのですが、会期終了間近の寂しさのようなものも感じてきました。


これまで3度の企画展を行い、会期中のイベント等で多くの方と交流を持てたことは、とても有意義でこれまでの生活では味わえないことばかりでした。来られる多くの方は、僕が以前も写真関係の仕事をしていると思われているようですが、全くもってそのような仕事はしたこともない素人です。

こんなことは書いちゃいけないのかもしれませんが、入学したての小学生と同じです。日々の出来事や人との出会いから得られるものが、僕にとっては最良の学習であり、経験であるわけです。ですので、いろいろと失敗や失礼なことも話したりしたと思います。

今までのものは、これまで好きで見てきた写真展やギャラリーや芝居からの影響が、多分に表れていた企画展であり、展示方法であり、空間設定でした。ですので、創造性という意味ではこれからだと思っています。

世間では、私には生涯忘れられない曲があるとか私はあの曲で救われえましたとか、音楽そのものが聴く者に力を与えたようなことを良く聞きます。これは、何も音楽に限らず、アート全般に言えることだと思っています。一枚の絵や写真に心奪われ、感動を覚え、心地よい癒しや救いが得られた経験は誰しもあるのではないでしょうか。偶然何かでこのギャラリーを知り、今まで知らなかった作家の作品に触れ、そんな気持ちになってもらえることが、現在の僕にとっては最大の喜びなのかもしれません。

僕自身、作品を発表しているわけではないので、創作し完成に至るプロセスや作家の心情を正確に伝えることは出来ません。が、その手助けをすることは出来ると思っています。何より、作品群を見て、実際の展示構想や照明も含めた空間設定を考えるだけで、自分自身が癒されている感覚を覚えます。そこで感じる幸福感(大げさかもしれないが)や心の疼きや痛みといった、ある意味普遍的ともいえる感情を共有できればとの思いがそうさせているのかもしれません。

今日も数名がギャラリーを訪れてくれます。

何かひとつでも感動や新しい発見を見出してくれればと思っています。

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