2009年9月30日水曜日

「古い脳」、「新しい脳」

昨夜、以前紹介した”味のある話”(爆笑問題のニッポンの教養)のアンコール放送がありましたので、また見てしまいました。出演していた九州大学大学院教授である都甲潔さんは全然学者然とした所がなく、楽しいし、なにより重くないのがいいですね。

僕は、結構再放送をみることがあります。(もっとも、自分の興味や関心のある場合だけですが)それは、僕自身、その時感じられる許容範囲が狭いからだと思います。簡単に言えば、理解度の深度が浅いので、気付かないことが多いということです。

映像やテレビのように、リアルタイムに流されているものは、その場では繰り返し見たり考えたりすることが出来ません。常に集中して、そこで語られる言葉や表情に耳を傾けたり、凝視していても見逃してしまうものです。

しかも、人の記憶の曖昧さ(この頃は以前に増して酷くなっているような気がします)は、全く逆の認識を持つ可能性があるので、それを確認する意味で再放送されたりすると見てしまうのだとも言えます。

昨夜は、「古い脳」と「新しい脳」についての見解や味覚と言うマイナーな分野と人類の進化を結び付け、さまざまな方向から研究している所が再認識出来て、とても面白かったですね。

「新しい脳」が経験や学習により発達し、「古い脳」とせめぎ合いをすることで、味覚を変化させる要因になるという点は、何もそれだけに適用されるものではなく、生活と言うか、人の営みの全般に言えることだと思います。いわゆる「好み」なんかもその一種ですね。
年を取るにつれ、「好み」が変わるというのも、そんな「新しい脳」の活性化によって表れるような気がします。

又、芸術家やアーティストも、首尾一貫自分のスタイルを貫くこともありますが、徐々に変化していくことが常です。その多くは経験や学習によるもので、やはり「古い脳」とのせめぎ合い(葛藤)から、生み出されていくものなのでしょう。

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