2009年9月10日木曜日

「バグダッド・カフェ」 不思議な魅力

「バグダッド・カフェ」

時々何故か気になって観る映画の1つです。1987年に制作された西ドイツ(当時)映画ですが、監督や俳優も良く知りません。でも、時々DVDの収まった棚から選ぶとも無く引き出して観てしまいます。

アメリカのラスヴェガス近郊の砂漠にあるさびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド「バグダッド・カフェ」を舞台に、ドイツ人旅行者ジャスミンとそこに集まる人々との交流を描いたものです。

これといって大きなドラマがあるわけでも無く淡々と物語が続くので、面白いか面白くないかは観る人次第になるような、そんな種類の映画です。批評も賛否両論ありますが、世界中で大ヒットしたことは紛れも無い事実ですので、人種や性別を超えた何かを持っていることは確かだと思います。

この映画を観ていつも思うんですが、人にとって「居場所がある」って大切なんだなぁということです。社会人になるとよく分かりますけど、自分の望み通りに行くことって非常に少ないですよね。それでも、そこに自分の「居場所」があると感じられれば、またやっていこうという気も起きるものです。

それから、この映画はよくある「自分探し」のようなものではなく、もっとフランクでジェントルな雰囲気がするので、繰り返し観てしまうのかもしれません。日本の映画だと、「かもめ食堂」に少し似ていますね。

また、映画がそれほど面白く感じられなかった人でも、冒頭のテーマ曲「コーリング・ユー」に惹かれた人は数多くいるような気がします。映画ではミネアポリスのゴスペル・シンガーとしても実力のあるジェヴェッタ・スティールが歌っています。色々なシンガーによってコピーされていますが、日本ではホリー・コール・トリオのものが一番有名ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=UHkW0Cw5w94

http://www.youtube.com/watch?v=BpuE_0MafLI

ムーディーでいてのびやかな歌声を聞いていると、また観たくなってしまいます。

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