2011年5月21日土曜日

変化

昨夜なのか今朝早くなのかは分からないけど、雨が降ったようです。ギャラリーの前の道路が濡れています。天気予報ではかなり気温が上がると話していましたが、打ち水を打たれたようで、外もそうですが、ギャラリーの中もまだひんやりとした空気に包まれています。


知らず知らずの内に、いや当たり前のように季節は変わり、時間は日々過ぎています。決して後戻りすることなく、前に進むしかない時間の流れは、過去を置き去りにしながら未来を現実へとしていきます。そして、それは自分にとっては何も変わらない毎日のように感じられたとしても、少しずつ形を変えているように思えます。

よく、「眠ることは小さな死」と言われますが、もし現実にそうなのだとしたら、僕たちは時の流れと共に、一日一日生まれ変わりながら本当の死へと向かっていくことになります。同じように見えても決して同じではない自分が、日々再生され、最終的に死ぬわけですね。

周りも同じように変化を続けているとしたら、今この場で見えるもの、触れられるもの、そして自分自身も含めて、まるっきり同じことって一瞬にしか存在しないことになります。普段それを意識しながら生活し、生身で感じられたとしたら、あまりに煩雑すぎて生きていられないかもしれません。

その為に、日々繰り返されている小さな変化には案外鈍感であるというか、慣らされた環境として受け入れられるように出来ている一方、ドラスティックな変化には思った以上の抵抗感を感じるのです。言いかえれば、良く分からない程度の小さな変化を繰り返し受け入れながら、結果として大きな変化となっていくことの方を望むのですね。

変えられない、変えてはいけないところも必ずあるのだから、その方が良いのかもしれないけど、「小さな死」が毎日訪れ、やがていつ来るとも分からない本当の死があるのなら、生きている瞬間、まさに変化しているその時を意識し、見つめ、受け入れ、行動していかなければと思います。

たとえ、それが天地をひっくり返すような変化であっても。

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