2014年3月6日木曜日

啓蟄

写真を趣味として始めることに、それほど大きな理由は無いように思います。

例えば、親、兄弟がやっているのを見てとか、友人に誘われてであるとか、テレビといったメディアで紹介されているのを見て、やってみたいと思った、或いは、偶然街でカメラの広告を眼にして、いいなと感じたから、きっとそんな些細なきっかけなんだろうと思います。

そうして、自分で出来ることから始まり、つまりはその為の道具や教本、マニュアルを揃え、それらに従って実践してみて、その結果に対して一喜一憂しながら、楽しみの方向は主に自分自身に向かっています。

その後、更に興味を持ち、もっと上手くなりたい、知識を高めたいと思った人たちは、より経験のある人たちや所謂プロとして熟練した人たちの作品に触れ、或いはワークショップなどに参加することで、自分の写真技術や撮影に生かそうとします。

更にそのようなことが進んでいくと、当然のことながら、自分と写真の関係性や自分の写真ってなんだろうという疑問にぶち当たるはずです。もしそれが起きないのであれば、単純にカメラそのものや付帯するテクニカルな部分に興味が向かっているだけで、やや強い言い方になってしまいますが、直接表現とは関わりを持てないように思います。

なぜなら、その人の持つ可能性や力が外側に向かっていかないからですね。外に向かう為には、先ず自分自身といった内に向かう行為が必要で、そこで、これまで行ったことを見つめ直し、何か、自分にとっての核のようなものに気づけるかってことじゃないかと思うのです。

或いは、まだ判然とはしないものの、ハッキリと見えるまでの道のりはこうじゃないかと、その時点で、自分で決められるかってことなのかもしれません。ただ、その道は違っているかもしれませんし、相当遠回りの道順なのかもしれません。

極端だなと言われるのを承知で、結局はこの部分無しでは、自分の写真、作品は生まれてこないように思います。

今日は、暦の上では、啓蟄らしいです。

外はとてもそんな様子ではありませんが、

目覚めや気づきは、早いに越したことはないのでは。




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4つの単語から、新たな創造を!!
PHOTO(仮)

皆様の参加を心からお持ちしています。




Sha-gaku vol.7 Act-2
201431日(土)- 330日(日) 
13001900、月曜日休廊
入場料 ¥300(会期中何度も鑑賞出来るパスポート制)


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