今回のAct-2では、プリント品を額に入れて展示している出展者が多いです。
写真の場合、フィルムが主流だった頃は、パネルに水貼りといった方法を良く見かけたものですが、最近ではインクジェット作品の頻度が多いこともあり、額に入った作品を多く見かけます。
それでは、単純に額に入れれば、作品然として良いのかと言えばそうではありません。あくまでも作品世界と展示コンセプトを考えた上で、どのように展示するかを考えるべきなのです。額に入れるにしても、マットを使用するか否か、プリントと額の大きさのバランス、表面をアクリルやガラスで保護するかどうか等、いろいろと検討しなければなりません。もちろん、額の種類についてもそうですね。
大抵の方は、発表に際してのテーマやコンセプト、作品のエディティングに頭を悩ませながら、同時並行的に展示の仕様も考えますので、なかなか前に進んでいる気がせずに、会期が迫ってくる感覚になるものです。また、机上で考えた展示アイデアを形にするには、現実的にはその制作方法や手配等が絡んできますし、費用面も考慮しないといけませんから、ますます訳が分からない状況に陥りやすいと言えます。
それらを解決するには、経験しかないと言ってしまえばそれまでの話なのですが、これだけですとやはり発表しようと実際に動く人は増えないだろうし、現実としてそんな面倒なことは敬遠されてしまうのでしょうね。
だから、コンテストのように、テーマやプリントサイズ、プリント方法等が決められた写真を提出し、仮に何かに選ばれた際は、主催側が決めた形で展示をするようなものの方が、比較的チャレンジしやすいのでしょうし、実際、その数は夥しい量に及んでいますしね。
それでも、ここではその是非を言っているのではなく、それ自体が文化のひとつとしてあることで、写真は進化してきているわけですから、何を選んだとしてもその人の自由だと僕は思っています。
ただ、言えるのは、展示・発表を実際行っている人はコンテストにも充分対応出来ますが、その逆は無いということです。
もし、そうだとしたら、あなたは、どちらを選びますか。
○「PHOTO(仮)」企画参加者募集中!!
4つの単語から、新たな創造を!!
PHOTO(仮)
皆様の参加を心からお持ちしています。
Sha-gaku vol.7 Act-2
2014年3月1日(土)- 3月30日(日)
13:00~19:00、月曜日休廊
13:00~19:00、月曜日休廊
入場料 ¥300(会期中何度も鑑賞出来るパスポート制)
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