2009年7月9日木曜日

作品のクオリティーと力


一昨日から、銀塩プリントスペースの手前に、デジタルプリント作品を額装して展示しています。額は今回の為に準備した木製・黒の特注品です。

白いテーブル上の壁面に鎮座する姿は、とても品が感じられます。

デジタルプリント作品は、壁5面に渡り大小280点が直に貼り付けられています。その並びもランダムで撮影された時代の混乱やエネルギーを体感出来るようにとの思いがあります。

一見して乱暴に貼り付けられている作品群も、一つ一つの作品を捉えるとそれぞれのクオリティーが非常に高いことが、額装してみるとよく判ります。そして、奇をてらわないシックな感じの少し太めの木製枠が全体のトーンを締めますね。

やはりプリントの完成度の高さが作品全てに寄与していることは確かですが、現在のような展示で表現されている写真展としてのテーマ性を除いたとしても、良いものは良いという証でしょう。

一見すると誰でも撮れるようなスナップ写真の数々が、独立したアート作品として充分に力ある存在であることに改めて驚いてしまいます。

アートとは言葉以上に伝えられる何かを持っていると思います。

その何かは人それぞれであって良いとも思っています。

そして、何よりより多くの方にそんな心の揺れを感じてほしいと願いながら、今日もギャラリーの扉を開けます。

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