2009年7月19日日曜日

パッケージ・デザイン

タバコのパッケージに、体への影響についての注意書きが大きく表記されるようになったのは、いつ頃からだったでしょうか。

僕も長年タバコは止められず、セブンスターから始まって、ここ10年以上はセーラムピアニッシモ・ワンを吸い続けています。ニコチンやタールの量を極力落としたタイプへと移行し続け、今は一番軽いものになったわけです。体への影響は分かっていても、やはり手が伸びてしまいます。

若い頃は、そのパッケージ・デザインに惹かれて、嗜好云々の前につい買ってしまったものもありました。僕自身パッケージ・デザインは商品の顔として非常に重要なことを、大量生産品の製造に関わっていた事もあり、良く理解してもいました。

時代とともに、タバコの体への影響が大きく謳われ、今ではタバコを吸う場所を探すのも大変です。だったら、やめろよという声が聞こえてきそうですが、なかなか止められないのも嗜好品ゆえです。

新製品や季節限定バージョン等のパッケージを見るたびに、色々と苦労しながらパッケージ・デザインをしている様子が、眼に浮かぶようです。セーラムピアニッシモ・ワンも女性にも多く吸われているタバコですので、パッケージも女性を意識したものが多くデザインされていますね。過去にはおじさんがスーツのポケットから取り出すのを、ちょっとためらってしまうようなものもありました。

先週コンビニで買ったものは、また華やかになっています。今回はタバコの吸い口や箱の内側への印刷が施されています。吸い口部の印刷はひと箱に2種類あるという凝りようです。しかも、ワンカートン買ったものを開けてみると、パッケージ自体がタイプ違いで2種類ありました。
本当にいろいろ苦心していますね。

僕の経験から言っても、プロダクト・デザイナーは誰しも、作り出す商品に対して自分なりのこだわりを持っているのが常です。当たり前ですが、限られた大きさ、重さの中、機能性や効率性を考慮しながら、デザインしています。一つの曲線やラインが商品の印象を大きく変えてしまうことも、実際に眼にしました。


私見ですが、上の画像を見ていても、僕には注意書きが邪魔に感じます。そもそも、タバコは大人しか吸わないのですから、人それぞれの裁量で選択しているはずです。いまは、タバコを吸わない人をかなり気にしながら吸っている人が増えていると思いますし、それほどまでに注意・喚起しなければならないのかな?と感じてしまうのです。

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