葛飾北斎の最後の言葉とされています。
この時、すでに90歳、並々ならぬ精神力と絵に対する飽くなき探究心には感心させられるというよりも、凡人の僕にとっては驚きですね。
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、誰もが目にしたことがある程有名な絵ですが、人間の眼では実際に見える光景ではありません。仮にカメラで捉えたとしたら、シャッタースピードは、1/10000秒程度じゃないと撮れないと言われています。
つまりは、北斎の頭の中にある光景だったわけです。
写真は記録のメディアであると同時に表に現れてこない(目に見えない)何かを写し撮ると言われています。同じ光景を撮っても、人それぞれで印象は違いますし、それらをもって視線や捉え方の違いを見つけたり、表層にある実しやかな真実というものに疑問を持ったりすることは、写真を見る楽しみのひとつです。
それにしても、北斎でさえ、己が思う完成の域に達せずに亡くなったことを考えれば、ある意味開き直りの心境で、自分の表現に没頭しても良いのではと思ったりします。完成の無い道を歩むことは、苦しく、辛いことではあるけれど、ある瞬間、瞬間に得ること、或いは失ってしまうことを敏感に感じながら、ややエゴイスティックに自分自身に向き合っていくことも時に必要なのかもしれません。
誰にも終わりがあるわけですからね。
○「Sha-gaku vol.7」企画参加者募集中!!
Sha-gakuはいつもと変わらず、自由な表現が基本です。
3月1日開催予定のAct-2参加者を現在募集中!!
皆様の参加を心からお持ちしています。
Sha-gaku vol.7 Act-1
2014年1月18日(土)- 2月16日(日)
13:00~19:00、月曜日休廊
13:00~19:00、月曜日休廊
入場料 ¥300(会期中何度も鑑賞出来るパスポート制)
○オープニングパーティー
1/18(土) 19:00-21:00(延長あり) 場所 ギャラリー内
参加費 ¥700(別途入場料はお支払いいただきます)
予約不要、入退出自由、差し入れ、持ち込み大歓迎!!
0 件のコメント:
コメントを投稿