2011年8月29日月曜日

何が起こるか分からない。

何が起こるか分からない。


昨日の世界陸上100メートル男子決勝での出来事です。誰もが知っているウサイン・ボルト選手がフライングで一発失格になりました。今回の大会からスタート時のフライングはそれを行った選手が一回で失格になるルールになり、それが適用されたわけです。

短距離の場合は、特にスタートが大事で、ボルト選手にとっても、スタートが唯一のウイークポイントだと言われていました。他の選手もそうなのでしょうが、特に今回は一発失格ということもあり、かなり神経質になっていたように思います。レース前のリラックスした様子とは裏腹に、他のひとが伺えしれない相当の緊張感を持っていたのでしょうね。

彼のこれまでのレースはある意味今までとは違った次元のものでしたから、見る側もそれを期待してしまうし、ボルト選手自身もその辺りを意識していたことは、言動からも分かっていました。それでも、かなりのプレッシャーだったわけで、彼も人の子だったとも言えます。

まぁ、この事はまたひとつの物語になる前兆かもしれません。まだ他のレースが残っていますからね。次の200メートルでとてつもない記録を出して、僕らを驚かせてくれることを期待することとします。

それにしても、ただ走る、跳ぶ、投げるといった、いたって単純な陸上競技に惹かれる訳って何だろうと考えたりします。そこには人本来持つ強さへのあこがれや飛び抜けた力を見たいといったものもあるのだろうけど、その競技の第一人者に認められるほど、もっとスゴイことを見せてくれるかもしれないという期待感なのでしょうね。

選手本人はそう思っていないのかもしれませんが、見る側、つまり外側の人にとってはそれが一番大きいのではと思います。案外、選手は目の前の目標達成を積み重ねているだけなのかもしれませんし。

それでも、やはり人に驚きや感動を与えるわけだから、積み重ねる、継続し続けることが一番難しいことでもっとも大切なこと、そしてそこに向かう姿勢みたいなものが自然に伝わってしまうのでしょう。

自然に伝わる、これってひとつの理想ですね。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

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