2014年5月7日水曜日

ものすごく遠い道のり

「仙台にはこういうギャラリーは他にあるんですか?」

昨日初めて来られたお客さんに言われたことです。もちろん、写真を専門とした商業ギャラリーはありませんが、ギャラリー自体で企画を立て、販売も行っているところはありますし、販売は行わないが、展覧会を行っているところはあります。

以前ギャラリー等美術関連のイベントに参加させていただいた時には、30店以上の参加が有りましたし、さまざまな形態のものも含めると50店近くはあるのではないかと思います。街自体の規模を考えるとそれほど少なくはないのではと思います。

しかしながら、内容はと言われれば、首をかしげざるを得ないのかもしれません。これは僕自身にも言えることで、つぎつぎと同じもしくは以前のレベルを超えるものを提示していくことは、とても難しいし、ましてや個人のレベルでそれらをプロデュースすることにはやはり限界があります。

それにも増して、情報の発信、それらの受け取られ方といった事でも、非常に難しい面を抱えているように感じます。僕の場合、ブログを毎日更新し、サイトも企画ごとに、或いは新たな募集企画等がある都度に情報を掲載、DMなどの媒体、新聞、雑誌に記事紹介していただくことが主たるものなります。

それでも、5年目を迎える現在、知名度が上がっているとは思えません。ただし、この状況は特に地域独特のことではなく、首都圏でも同様で、絶対数が違う為、よりコアな存在になっているのだと思います。

しかも、人というものは、自分と同等な立場にある者が、あるレベル以上のこと成しているのを見ると、称賛よりも嫉妬の気持ちが起きるとも言われ、そうならない自己防衛として無いモノにする、関心を示さないようにする傾向があるようです。特にコミュニティ意識が強い地域においては、その傾向が強く、文化・芸術面にとっては致命的と言えます。

でもね、良いモノは良いという、本質は変わらないはずだし、それがどの場所で行おうと同じであると信じたいから、この土地で自主的な思いを持って活動をしたいと考えている人たちをサポートし、具体的な形にしてきたわけです。出来るだけ、質的なレベルも下げないようにと考えながらね。

そうしないと、何も変わらないだろうから。

でも、それはものすごく遠い道のりで、きっと辿りつかないのだろうな。
少なくとも、始まりのような言葉を耳にしているうちは。




新企画“No Plan””Colorful””Natural Woman vol.2” 募集中!!


皆様の参加を心からお持ちしています。




Workshop & Review weeks Ⅱ
2014412日(土)- 次回会期決定まで延長                              
13001900、 4/295/5,6を除く月曜日、火曜日休廊
ギャラリー所蔵品、写真集、図録閲覧については、入場無料


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