きれいよりも美しいを。
6月に亡くなった14代酒井田柿右衛門さんが、NHKの100年インタビューで話されていたことです。
先週追悼の意味も込め、再放送されたのですが、録画して、2度見てしまいました。柿右衛門様式は有田焼の代表のひとつで、一般的に、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色の地肌に赤色系の上絵を焼き付ける手法で、初代の頃よりヨーロッパや中国にも深く影響を与えています。
その工房は完璧に分業化、専門化され、人間国宝である柿右衛門さんは、陶芸作家としてのクリエーターの部分はあるにしても、どちらかと言うと統括者、プロデューサー的な役割で、代々伝わる様式を守りつつ、現代における新しさを個性として創り上げています。ですので、職人による工芸としての価値と作家のそれとの違いも明確に理解しています。
最初の言葉は、簡単に言ってしまうと、科学や技術の進歩により、洗練や効率性を重んじたきれいなモノはいくらでも出来るが、それは日本人が本来感じる美しさとは違っているということ、日本人はDNAとしてその感性を持っていて、むしろそちらを追求すべきだということです。
ものすごく共感出来るし、同時に、ものすごく難しいことです。
また、柿右衛門さんはこんなことも言っていました。
様式という枠に縛られて、窮屈な印象を受けるようですが、とんでもないことで、奥深く、広く、その中で個性は活かされると。
どこかの世界も同じです、結局は向き合い方次第ってことです。
○「GIFT」企画参加者募集中!!
写真による贈り物。メッセージを贈り、届ける、それは表現の基本です。
皆様の参加を心からお持ちしています。
Sha-gaku vol.6
2013年6月15日(土)- 7月7日(日)
13:00~19:00、月曜日休廊
13:00~19:00、月曜日休廊
入場料 \300(期間中何度でも入場出来るパスポート制)
Workshop & Review
Special Weeks
2013年7月20日(土)- 8月11日(日)
13:00~19:00、月、火曜日休廊
13:00~19:00、月、火曜日休廊
「パネルにしちゃって、展示しよう!!」
7/27(土)開催 申込期日 7/18(木)
内容詳細はこちらをご覧ください。
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