2011年2月1日火曜日

ものさし

今日から2月です。今週はやや気温も上がり、先週までの身を切る様な寒さも収まるらしいです。ギャラリーのエアコンはフル稼働させているのですが、暖まるまでの時間は外気温の影響をもろに受けているので、少しでも暖かくなって欲しいものです。


仙台は思いのほか風が強い日があり、それだけで外を歩くのが億劫になります。交通機関は地下鉄が南北にあるとはいえ、バスが中心、多くの人は車が頼りで動いているようなところは、どこにでもある地方都市と変わらないものです。首都圏で毎日2時間かけて、通勤や通学していることは、まだ考えられないことだと思います。

良い悪いを言っているのではなく、その辺りの状況もその土地での行動や文化なりに影響してくることは確かです。東京にいた頃だって、雨の日は出ていきたくなくなることもあるし、混んだ電車に乗るのにも抵抗がある日だってあるのですが、長い期間に渡ってそう思うことはあまりありませんでした。

今の僕の交通手段は自転車と自らの足ということもあり、物理的に行動する幅も頻度も、比べられないほど狭く、少なくなっています。30年近く仙台を離れ、ひょっこりと戻ってきたわけですから、当時の人たちと会う機会も滅多に無く、夜にひとりで飲みに行ったりすることも無くなったので、当然の成り行きなのかもしれません。

それでも、僕は楽しみながら生活しているつもりでいます。見た目には地味で、窮屈そうな毎日に映ったとしても、ギャラリーへ集って下さる方々との出会いの方が大事ですし、そのような新しい機会があるからこそ、こうしているように思えるのです。

現状は淡々と過ぎていくもので、自分が望もうが望むまいがそんなことはお構いなしです。ドラマチックな展開やハプニングが起きること自体皆無です。自然の流れに任せ、大切にしている身近な人々と穏やかにそして健やかに過ごしていければ、その他のことは何もいらないとも言えるし、その中に何か物足りなさを感じ、もっと自分自身の可能性を求めていたいと思い、追い続けることも、人それぞれの考えがあってのことです。

幸せや満足の尺度や中身は、その人自身のものさしで測られるものです。他人がどうこういったところで、形となって表れているものでもありません。それでも、そのものさしは社会との関係性の影響を受け、長くも短くもなるものです。

だからと言って、自らが望んでカット・オフするものではないし、環境や状況に依存されるべきものではないと、僕は思うのです。

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