2011年2月7日月曜日

大相撲が大変なことになっています。

大相撲が大変なことになっています。3月から開催予定だった春場所、年内の地方巡業も中止を決定したようです。春場所中止の経済的損失は、15億とも20億とも言われていますし、地方で楽しみにしていた方々はガッカリしているのではないかと思います。


相撲が国技として一般に認められた?時期については、僕もよく分からないのですが、国際的にもその容姿、スタイルから言っても日本の伝統的なスポーツとして理解されているのだと思います。以前から八百長の噂はちらほらと出ていましたが、今回は決定的な証拠が残ってしまっていたので、協会も逃れようがないです。それにしても、携帯メールからの発覚は、伝統ある大相撲でと疑いたくもなるものです。しかも、ビジネス・ライクもしくは軽い気持ちのやり取りの中で行われていますし。

もちろん一部の人間によるものだとの思いはあるにしても、このような中で場所が開幕しても真剣な取り組みでさえ疑いの目で見られてしまうことは必至ですし、中止はいたし方ない処置であったと思います。信頼は一瞬で崩れますから、ホント怖いですね。

歌舞伎も日本の代表的な伝統芸能のひとつです。その世界観は何となく大相撲のそれに近い部分を感じます。こちらでも一部事件がありましたけど、全体に波及まではしていません。その違いはと言えば、どちらも大衆を対象としながら、歌舞伎はエンタテイメント性もある言わば嘘の世界で演じる様子を見せることで成立しているのですが、大相撲はあくまでもスポーツであって、そこに嘘が見えてはいけない点だと思うのです。

綿々とした歴史の中で、伝統や格式といった大衆にとってはあまり関係のない部分が大きくなりすぎる一方で、そんなこととはお構いなしにそこで見せる取り組みや舞台に大衆は一喜一憂することを望んでいます。だからこそ、今回のような内容は、あってはいけないことなんです。

舞台裏の出来事は時として表舞台のそれよりもおかしく、楽しく、そして感動的だったりするのですが、こんな舞台裏は見たくもなかったとみんな感じているでしょうね。僕も見せる立場の人間として、肝に銘じないと・・・。

嘘いつわりの無い表現に、ほんの少しの演出を加え、皆さんが楽しんで、理解してもらえるにはどうしたら良いのか、今日はそんな思考(試行)の一日になりそうです。

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