2009年11月6日金曜日

「なにわバタフライN.V」

昨日は一転して穏やかな秋模様、先週末の寒さを忘れてしまいそうな天気でした。

最近は季節の変わり目でもあるので、毎日の気温がコロコロと変わってしまい、その日の朝何を着ればいいんだと悩むことも多いと思いますが、僕の場合は衣装持ちではないので、そこらにあるものを適当に着てしまいます。

ギャラリーの中は、その日の気温に応じて暖房を入れたり、切ったりしていますので、大きな変化はありません。半地下の割には意外に乾燥することも分かり(エアコンの影響もあり)、夏に大活躍の除湿機も奥の部屋にしまっています。その時にならないと分からないことがままありますから、適宜対応といったところです。

さて、PARCO劇場やぴあのメールマガジンで、来年2月にある三谷幸喜作・演出、戸田恵子主演「なにわバタフライN.V」再演の案内が、頻繁に入ってきます。2004年PARCO劇場で初演したこの芝居は、三谷幸喜さんも戸田恵子さんも初めての1人芝居でした。師走の寒い風が吹く中、観に行った覚えがあり、もう5年前のことだったことに、月日の早さを感じてしまいます。

今回はタイトルにN.Vと付いているように、ニューバージョンのようです。詳しい内容は明かされていませんが、音楽が無くなったことだけが公表されています。三谷さんの作品は再演が多いのですが、そのたび毎に脚本の見直しを行っています。三谷さんと言えば、シチュエーション・コメディーでは一線級の実力を持った方で、2時間暗転無しなんて芝居はこの人ぐらいじゃないでしょうか。今回もどんな味付けになっているか非常に楽しみですね。

初演の時は、PARCO劇場と比較的大きな劇場だったこともあって、舞台上には楽屋をしつらえたようなセットを作り、舞台の半分程を使用していました。700人規模ですので、ちょっと後列の人はつらかったと思います。今回は世田谷のシアタートラムですから、大きさ的(約200名収容)にもちょうど良いのではないでしょうか。

芝居は演ずる役者の表情が見えるくらいでないと話にのめり込めないと私的には感じています。かと言って、オペラグラス片手に表情だけを追いかけても、全体が見えなくなるので興ざめしてしまいます。
また、芝居はよく総合芸術と言われてもいますが、観客も一緒に考えながら観ることで、その一員を担っていると思います。現に、役者のひとつの仕草や一言のせりふで、その場の空気が変わってしまうことを、僕は何度も実感したことがあります。そんな雰囲気に呼応しながら、役者も演ずる部分で否応無く変化してくるのです。

これは僕だけが感じていることかもしれませんが、戸田恵子さんは意外に気性が激しい人のように思います。何度か出演している舞台を観ましたが、カーテンコールでの表情に、自身の納得度みたいなところが表れます。そのあたりも注目かもしれませんね。

でもこれだけ紹介しておきながら、僕はというと、多分その頃は次の会期で観に行けないだろうなと思います。

チケットは少々お高いです(本当に最近の芝居は高いです)が、お近くの方は必見です。

なんと言っても、芝居は生が一番ですから。

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