2009年11月14日土曜日

ブルーノ・セナ

ブルーノ・セナ


セナと聞いてF1を思い出す人は数多くいるはずです。そう、ブルーノは、かつてF1ワールドチャンピオンであったアイルトン・セナの甥です。2010年、新規参戦する「カンポス・メタF1」からF1デビューをするそうです。

目元や顔の輪郭が、叔父であるアイルトンを彷彿させます。アイルトンはブルーノのドライビングの才能を、生前から高く評価していて、マクラーレンチームを離れる際のインタビューに「もしあなたが、わたしを優れたドライバーだと評価するのなら、それは私の甥のブルーノを見るまで評価するのを少し待ってください」とも語っていたと言われています。

1994年サンマリノ・グランプリでの不慮の事故死まで、アイルトンは常にF1界のトップでしかもアイドル的存在でした。当時の日本でもホンダの参戦もあり、非常に人気があり、グランプリごとにテレビ放映もされ、その動向も注目されていました。

最近では、日本からはホンダ・トヨタ、そしてタイヤメーカーであるブリジストンがF1から撤退するニュースが報じられていました。この世界的不況下で、F1運営にかかる経費が企業自体を圧迫し、資本投資するほどのメリットが受けられないことが原因ですが、何かとても悲しいことです。

かつてモータースポーツは、その開発技術が市販車へ有効に活用されていました。しかし、昨今のエコに対する風潮は、走りや性能もそうですが、環境への配慮が重要視され、市場もそれを求めています。いわゆるスポーツカータイプが市場に出てこなくなったのが現状なのです。

実は、僕も一般に走っている車については、走ればいいぐらいの感覚でしか見ていなく、あまり興味がありません。なので、F1は純粋にスポーツとして好きで見ていました。また、最先端の技術を駆使して競っているのに、1レース、1シーズンの中に、とても人間くさいドラマがあります。そこに惹かれ、毎回レースを見ていたような気がしますし、その時のアイドルがアイルトンだったわけです。

さて、親の七光りならぬ叔父の七光りでもあるブルーノは、周囲もかつてのアイルトンの再来を願ってもいますし、とても大変だと思います。ブルーノも来年で27歳、途中母からのレース禁止の時期もあり、2005年からF3本格参戦、その後GP2とキャリア的には浅い感じもしますが、可能性を感じずにはおられません。

チームも新規参戦ですので、非常に難しいですが、初戦から表彰台なんてことになったら、本国ブラジルはもとより、かつてアイルトンから希望や感動を受けていた世界中の人たちが、再び表舞台に立ったセナの名前に感動することでしょう。また、楽しみが増えました。

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