2012年3月7日水曜日

「したい」と「しよう」

撤収作業をほぼ終えたので、今日からは準備にかかるようになります。今回は、Sha-gakuGallery Collectionと二本立てなので、取りあえずはGallery Collectionを先に進めて、今週末に集中するSha-gaku参加者の展示に備えようと思っています。

開催までの準備は、毎回ほぼ同じ感じなのですが、やはり何が起こるか分からないし、その時々で気がかりになっている部分もあるので、終わるまでは気持ち的にも落ち着かない状態になってしまいます。並行して全く別の動きもしているわけで、その切り替えをうまくやらないといけません。どっちつかずになってしまいますからね。

あれもこれもと手をつけてしまうと、いろんなことが中途半端になってしまうように思えて、徐々に鬱々としてきて、これでいいやと思いがちになるのですが、そのあたりは充分に気をつけないと、結局は自分に帰ってくるものです。だから、面倒でも一度立ち止まってみるようにしています。

でも、それは本当に止まってしまっているのではなく、ふつふつと動き出したがっている静かな躍動を感じている時間であって、それらを押さえながら、どれだけ自分にその気があるのか、これでいいのかと自分に問いかけているのです。また、これは、「したい」から「しよう」へと変わっていくことを確かめる時間ともいえます。中には、してしまってから考える時もあるのですが、大抵はそうしています。

さて、今日も時々立ち止まりながら、数ミリでも前に進めるようにしようと思います。

「したい」と「しよう」では、その先は大きく違ってきますしね。



○Sha-gaku vol.4 人生は前にしか進まない

2012318日(日)-48日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。



2012年3月6日火曜日

物事は案外単純で、複雑にしているのは本人なんだよね。

昨日はのんびりしようと書いたものの、撤収等の作業に入ってしまうと、一区切りまで終えないと止められない性分が出てしまい、結局は一日中あれこれと動き回ってしまいました。まだ時間はたっぷりあるのに、やれることは今してしまおうと考えてしまう、というか習慣付いてしまっているし、何となくその方が気持ち的に良いのでそうしてしまうわけです。

夜になって、少し外出した後、帰ってきてから、なでしこジャパンのアメリカとの試合を見ました。先のワールドカップでは、PK戦で勝ってはいますが、公式には25戦して一度も勝っていないし、今日も勝てたらいいよなぐらいで見ていました。結果は皆さんご存じのように、見事な初勝利です。

いつも思うのですが、明らかに体格的には劣って見えるわけで、それを補うだけの個の能力と組織力が発揮されなければ試合にすらならないのですが、ワールドカップ優勝による自信やプライドもかなり影響しているし、何より明確な目標があることが、今のチーム全体や個人のモチベーションを上げているのですね。

試合後の選手へのインタビューでは、当然の結果のような表情でしたからね。言いかえれば、ひとつ勝っただけに過ぎない、そんな感じですか。謙虚であったり、反省するのは大事なことだけど、それらを次に生かせなかったら、ただの姿勢や言葉に過ぎないし、そういったことを充分分かっているから、彼女らはフィールドで表現するしかないのです。そうした表現が、僕たちに感動や驚きを与えてくれるわけです。

プロ契約もしていない選手がいまだ多くいる中、サッカーを生活の欠かせないものとして、楽しいばかりではなく、むしろ苦しいことばかりの練習を重ねている姿は容易に想像出来るけど、何がそうさせているのかと言えば、やっぱりサッカーが大好きだから、そして止められないでいられる気持ちを持ち続けていることなんだと思います。

物事は案外単純で、複雑にしているのは本人なんだよね。



○Sha-gaku vol.4 人生は前にしか進まない

2012318日(日)-48日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

2012年3月5日月曜日

見に来て下さった皆さん、有難うございました。

清信一芳小田紗優美 二人展は無事昨日終了しました。

毎日が寒いこの時期、今年は雪も多く、なかなか出歩くことが疎まれる中、見に来て下さった皆様にお礼を申し上げます。有難うございました。

また、今回の僕の企画に悩みながらも出展してくれた二人にも感謝します。きっと見る方の心に直接語りかけるような、そんな写真展だったと思っています。改めて、僕自身も表現するっていいなと素直に感じられました。普段よりも少し思い入れが強いこともあって、僕自身も若干の脱力状態ではありますが、おそらく二人もそうなのだろうと思います。少し時間を置き、振り返ってみてから、次へと進んでくれれば良いのだと思います。

今朝はまた雪が降っていて、やがて雨に変わると言っています。確実に春へと向かっていることを感じます。おだやかな風を感じられるには、まだ時間はかかりそうだけど、いつか、ふと、もう春だなと思えるようになるのでしょう。

だから、今日は少しだけぼんやりと過ごそうかと。

することは徐々に溜まってきているのだけど、身体がそうしろと言っているような気がします。



○Sha-gaku vol.4 人生は前にしか進まない

2012318日(日)-48日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。



2012年3月4日日曜日

今日が最終日・・・「終わりの始まり」

今日が最終日です。二人展とは言え、互いの打合せも無く、ある程度のスペースを使用しての展示会ですから、それぞれの個展の様相が強く、今日で終わってしまうことに一抹の寂しさはあるようです。

昨夜も営業時間後に二人と食事をしながら、いろいろと話をしました。その中で、彼らが表現していることは、震災の影響を大きく受けた土地に暮らし、いつもではない日々を過ごしながら、感じ、見つめていた約一年を通して、その中の自分自身を素直に表わしたものであって、殊更に震災を意識していないことを再認識しました。

昨日もここで書いてますが、僕自身もそんなつもりはなく、かと言って影響は必ずどこかにあるわけで、そんな中生活すること自体がもはや日常であったから、もう一度自分を見つめ直す機会になって欲しいとの思いが強かったのだと、改めて感じます。彼らは、今ある状況を受け入れながら、今後も南相馬で普通に暮らしていくのだと思います。決して将来を悲観するだけでなく、自身の足元を見つめながらね。

だから、今日で終わるわけではありません。むしろ、これから始まるのだと言えます。

よく言われるように、「終わりの始まり」なんです。

カッコつけていうのでもなく、継続していくことの方が、ずっと貴重で、大事なことだからね。





Story vol.3 企画 “2011” 

清信一芳小田紗優美 二人展

201227日(火)-34日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。



2012年3月3日土曜日

いつの時代にも通用するものだから。

昨日午後から降り続いた湿った雪が、未明にようやく止んでくれました。いつものようにまた天気が悪いのかとやや凹んでいたのですが、どうやら天気は持ちそうです。足元はまだ悪い状態ですから、来られる方は充分ご注意下さい。

今日と明日は、二人も来てくれるはずですので、最後まで楽しんでいきたいと思っています。二人にはやって良かったよね、またしてみたいと感じてもらえれば何よりですし、見に来ていただいたお客さんにも次を楽しみにしていただけたなら、嬉しく思います。それには、先ず、僕も楽しんでいかなくちゃいけませんから。

企画を立てる時って、ポンと即座に決まる時とやや時間をかけて考えた上で決める場合があるのですが、僕の場合は、最初はいくつかの単なる思いつきから始まり、その中で気がかりになったり、いつまでも頭に残っているものが結果として形となっていきます。でも、それってひとりよがりの部分も多く、決めた後も、本当にこんなんでいいのと自問自答している方が多いように思います。

今回の二人展にしても然りで、南相馬の写真家と言葉として出してしまうとやはりそこだけが注目されてしまうし、どうしても見る側もそう受け止めがちになってしまうから、彼らが本来持つ写真表現の善さが違って受け止められないかと考えました。元々そういう意味合いで二人を選んだわけでもなく、僕にとってはごく自然の成り行き(と言っても僕ひとりの心の中で生まれたものですが)で進めたものなんです。

そう、良さではなく、善さと書いたのも、二人を選んだ理由のひとつであって、ただきれいだねとか素敵だねとかではない、もっと本質的な善さを感じて欲しいのですね。

だって、これって、いつの時代にも通用するものだから。





Story vol.3 企画 “2011” 

清信一芳小田紗優美 二人展

201227日(火)-34日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。



2012年3月2日金曜日

いよいよ残り3日

いよいよ残り3日となりました。

ぼちぼちと次回の準備を考えながらも、多くのお客さんが来られることを願い、集中していこうかと思っています。そうは言っても、作品はずっと動かずにあるだけですから、僕がどうこうしようが変わるわけではありません。でもね、毎日眺めていると、ふとした瞬間に印象や雰囲気が違って見えたりするのです。おそらくその時の体調とか感情の持ち方の違いにも影響されているのでしょうが、その辺りは不思議なところです。

人もそうですが、第一印象が強く残り、次第にそうではない部分ややっぱりそうだったと思えるような部分を認識しながら、理解していきます。アート作品も一緒で、初見ではよく分からなかったことが、時を置き、再び見ることで何となく理解出来ることは良くあることです。理解出来るというよりも、感じられるといった方が正しいのかもしれません。

芝居のように、初日から楽日までに徐々に変わっていってしまい、まるで違うものになってしまうことはありませんが、それでも新たな発見はあるものです。おそらく、そんな感覚や感情を呼び起こさせてくれるものが、アートの奥深さであって、本物なんだろうと思います。

今回の二人の作品は、間違いなく本物だと思っています。だから、写真家がさまざまな視点や距離で対象物を撮るように、見る方もいろいろな見方で、自分なりの発見をして欲しいのです。たとえそこから見えてくるものが、作家の意図とは違っていたとしても、それはそれで良いのです。

なぜなら、作る側も見る側もその点については、全く自由であることが前提だからです。



Story vol.3 企画 “2011” 

清信一芳小田紗優美 二人展

201227日(火)-34日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。



2012年3月1日木曜日

もし生まれ変われたなら・・・

今日から3月です。卒業シーズンでもあり、次のステージへと進まれる方が多いのだと思います。

出会いがあるから別れがあるのか、はたまたその逆なのかはいまだに分かりませんが、新しい場所や環境になった時点で、否応なく変化を求められるものです。

基本的に人も動物も変化を嫌うものだと思います。今いる環境にさほど満足していなくても、すぐには変わろうとはしませんし、何かのきっかけや目的が無いと変わる踏ん切りがつけないのが常です。やはり、そうした時に本当に思い描いていた通りになるだろうかと不安を感じるし、そもそも変わること自体にストレスを感じるからですね。

その一番の要因は、なにがしかを捨てる必要があるからかなと思います。いままではごく普通に行ってきたり、楽しみとしていたことを、これを機会に出来なくなったり、親しい人とも疎遠になってしまったりするのですから。

でも、大げさに言うわけではないけれど、生きてくってことはそれの繰り返しなんだろうと思うわけです。そうして残ったわずかのかけらのようなものが、自分にとって大切で愛おしいものであれば良いのだと今はそう考えています。きっと、それらはいずれどこかで誰かに繋がっていくものだとも思っていますし。

だから、もし生まれ変われたなら・・・、なんて考える必要もないのです。

生きている内に、変わっていけば良いのです。



Story vol.3 企画 “2011” 

清信一芳小田紗優美 二人展

201227日(火)-34日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。