2010年2月15日月曜日

3Dテレビ

映画「アバター」のヒットやパナソニックの3Dテレビ今春発売の発表と何やら映像の3D化が一般人や家庭へと拡がる予感がします。バンクーバーオリンピックを見ていると、その鮮明な映像が3Dで見られたら、がらりと印象も変わるだろうなと思ってしまいます。


3Dというと、飛び出すイメージが強いと思いますが、実際はその奥行き感で映像の幅や迫力を増すようです。映画「アバター」も見ていないので、実際の体感を説明出来ませんが、いろいろな人の話を聞くとそのようです。

僕も3Dには少し関わりを持っていたので、とても興味があります。もっとも僕の場合は商品や部品の3D設計や解析が主でしたから、楽しみや娯楽の対象で見たことはありませんでした。今から、15年程前ですが、当時はバーチャル・リアリティーと言われていました。

ハードやソフトがそれぞれ進化しながら、お互いに追いつき追い越ししながら、研究されていた時代です。

それにしても、それからわずかの期間で、一般家庭でも3D体験が出来るようなハードが出来たことには素直に驚いてしまいます。一方、家庭に入り込んでくると色々と問題は出てきます。ソフトの充実は勿論ですし、テレビ各局がどんな対応を見せるかとか、もっとも懸念されるのが人体への影響ですね。

1990年後半だと記憶していますが、ソニーからヘッドマウントのディスプレー「グラストロン」が商品化されました。ちょうどメガネのように装着すると目の前に大画面が見えると言うものです。たしか、一部3D映像も見られたように思います。その時も、目への影響から15歳以下の使用を禁止したり、長時間での観賞を避けるような表示がされていました。そして、その後普及されないまま発売は中止になりました。

今後商品化される3Dテレビは、その辺の配慮はされては来ると思いますが、なにしろ初めてのことなのでどのような問題が出てくるかが分からないのではないかと思います。人の欲求は計り知れないもので、最初の驚きはつかの間で、さらに上を要求するものです。しかも、その前提として、心地よさ、快適であることを望むように思います。実際、僕もそうですし。

なので、単純に開発者と一般消費者とのギャップとはならないで欲しいと思っていますし、、最先端の技術であっても、消費者の目線に沿った商品として、市場に投入してほしいのです。

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