2012年5月21日月曜日

ズレ


今朝は日本全国で金環日食を見られた方が多いのでしょうね。僕はと言えば、何度となく耳元で鳴いているpolkaを押しのけながら、寝てしまっていました。まったくもって、もったいないとの声が聞こえてきそうです。

テレビから流れてくる映像を見ながら、横で興奮気味に話しているキャスターの声を聞いていても、なぜかピンとこないのは、僕自身の性格のせいなのかと思ってしまいます。もっと興味を示してもいいんじゃないのと心に話しかけてみても、湧きあがるものが感じられないのは、とても悲しいことなのかもしれません。

そんな感受性で、アートとか表現をしようよなんて語っていいのかと思ってしまいますが、これはまた別の話で、基本的に僕は人が起こすこと、生み出すものの方が好きなだけで、そこからワクワクしたり、ドキドキとしたり、はたまたざわざわとするような感覚の方に惹かれてしまうのですね。

まぁ、ちょっと疲れているだけなのかもしれませんが、今の僕にとっては一番近いものだし、それなしでは生きている感覚も生まれないのだから、自分の中では間違っていないと思っているのだけど、世間とはややずれているのでしょう。

でも、そんなズレのようなものが表現者にとっては、大事なことなんですね。人とは違った視点とかまだ誰も見たことのないものを創造することは、その人自身が意識的にそうしたいとして、作っている部分もあるのですが、大抵は、無意識的に感じているズレから発生するような気がします。

言葉を変えれば、これで良しと思い、その中にいることに何事も感じなくなった時点で、創造は終わってしまうのかもしれないと言うことです。

表現者はそれで良いのだけど、僕はそうではないし、やっぱりどんなものなんだろうか。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定

 

2012年5月20日日曜日

とりあえずは、今日一日のことを考えていこう。


今日も暖かい。気持ちの良い朝です。

polkaも普段通り、ご飯を要求し、すっかり朝の仕事を終えたように、ソファーで寛いでいます。

何事もない一日の始り。穏やかな時間だけが流れている、ただそれだけのことなんだけど、差し込む光に暖かさ以上の優しさを感じます。

今日は何かいいことが無いかな、なんてことを考えるのは止しにしよう。

求めているばかりじゃ、手に入れたいものは入らないし、無理やり手に入れたとしても、それが本当に今の自分に必要なものなのかは分からないから。

とりあえずは、今日一日のことを考えていこう。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定

 

2012年5月19日土曜日

ようやく一週間。


ようやく一週間。

今回の会期は若干長めなので、まだそんな感じです。今日、明日は天気も良さそうだし、「青葉まつり」で街中は混雑しますから、ゆっくりと散歩でもしながら、ギャラリーを探しに来て下さい。 探しに来て下さいと書いたのは、大抵の方は見つからずに、迷われるからです。僕自身、隠れ家的な意味などまるで考えたこともないのですが、来られる方はそんな印象を持つようです。

確かにバス通りから小道に入る必要があるし、ビルの壁には小さな看板があるだけで、しかも電柱に隠れていたりするわけで、とても分かりづらいでしょうね。ビルの入り口を抜けても、鉄の扉に塞がれているので、中は見えないしで、ちょっと入るのにも躊躇してしまうかもしれません。

重い扉を開けると一段下がっているので、注意書きがあっても、初めての方は大抵躓かれます。風変わりと言えば聞こえは良いですが、全くもって、お客さんに優しくない店です。

でも、いったん入ってもらうと、分かってもらえると思います。ただの変わった店だけではないことをね。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、それも承知の上です。もちろん、ただ楽しい気持ちで時間を過ごし、帰ってもらえるだけでも良いとは思っていますけど、それだけだったら、もっとそれに沿った娯楽がありますからね。

何か分からないけど、心や頭に残るものがなくちゃいけないし、限られた空間の中で、見る人にも積極的に作品と接して欲しいのです。テレビや広告のようなただ流れているものを受け入れるだけじゃなく。過剰な説明は単純に理解を深くすると思われがちですが、逆に見識を狭くするものです。自分で感じたことを素直に受け止め、それらに疑問を持って考えることって、案外今の世の中少ないことですから、そういう時間も必要なんだと思うのです。

そうすれば、やがて自分の世界は広がると思うしね。

さて、お帰りの際は、身長のある方は頭に気を付けて、扉を抜けて下さい。

たまに頭をぶつける方がいますから、

せっかく考えたことがどこかへ行っちゃわないように。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




テレビ出演予定

518日(金) 18551900 「希望へ みやぎ」


519日(土) 9301000 「ウォッチン!プラス -絆みやぎ-



○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定

 

2012年5月18日金曜日

伊達や酔狂で・・・


今夕とあす朝に、下に書いているように、テレビで木戸さんが紹介されます。編集後の映像を見ていないので、何とも言えませんが、個展の様子も映し出されるかもしれません。先ずは、木戸さんの人となりや写真家としての覚悟といった部分が見えてくれれば良いのですが、短い時間ですからね。

それと、明日、明後日は2年ぶりの「青葉まつり」で、市中央の商店街から駅にかけて、すずめ踊りや山鉾が見られ、多くの方が参加されるのだと思います。今年のテーマは、「伊達の気概を発信し、感動と再生へ心ひとつに!」です。まさに、気概はあっても、それを発信し、思いを共有出しなければひとつにはなれませんから、先ずは発信することが大事なわけです。

個人的には、プロ・アマ問わず、写真と関わっている人たちがもっと個人として発信して欲しいと思っているのですが、なかなかそこまでの気概を持った方は少ないようです。もちろん発信する内容は、自分らしさや自分自身といったものになってきますから、どんな小さなものにせよ、自分なりの覚悟が必要になってきますしね。

でも、そういった個が集まってくることで、周りの環境も変わっていくのだと思うのです。通例や常識が時代とともに変わるのも、その時代時代の人間が変えていっているからで、自然にそうなったわけではありません。しかも、始まりは決まってひとりの人間から起こるものです。

さて、伊達の気概ってなんだろうかと・・・。

「伊達や酔狂で・・・」のそれじゃないことだけは確かなんだけど。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




テレビ出演予定

518日(金) 18551900 「希望へ みやぎ」


519日(土) 9301000 「ウォッチン!プラス -絆みやぎ-



○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定

2012年5月17日木曜日

どうやら、世の中はそういったものを珍しいことと感じているようです。


楽天が6連勝、ベガルタが開幕からいまだ負けなしと、地元を拠点としているプロスポーツチームの調子が良いと、普段は興味が無い人でも、へぇ、そうなんだ、ぐらいは思うかもしれません。

それでも、自分の好きなチームや地元の人々が頑張っている姿を見ると、悪くは思わないはずです。特にスポーツは大抵勝ち負けが付くので、見る側も感情の移入がしやすいものですしね。

野球やサッカーといったプロの世界は全国区ですから、常に注目を浴びるように繰り返しメディアも取り上げます。ここでいうメディアというのは、おもにテレビと新聞のことです。

今はテレビも新聞もあまり見ない人も増えていて、大抵はネットで情報を収集するのかもしれませんが、いまだテレビの影響力は大きなものです。テレビに出ている人が有名人であり、現在活躍している人との認識は、いまだ否めないものがあります。

もちろん、そうではなく、自分の好きな分野の中で、有名であったり、活躍している人はいるわけで、そういう人たちを応援することは、当然のようにあります。そう、すぐ近くにいる人に対してもそのような感情が生まれることは、何も珍しいことでも変わったことでもありません。案外、そういった方が、感情のレベルは高いですから。

情報過多な現在、僕たちはさまざまな選択を自分で行っていかなければなりません。あえて、主観を抑え、客観的な捉え方をしなければならないこともあります。それでも、完璧なことはありませんし、はたして正しいことだったと思えるかなんて誰にもわかりません。

時に感情の趣くまま、自分に対して素直な気持ちで判断することも必要なのだと、僕は思うのですが・・・。

どうやら、世の中はそういったものを珍しいことと感じているようです。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




テレビ出演予定

518日(金) 18551900 「希望へ みやぎ」


519日(土) 9301000 「ウォッチン!プラス -絆みやぎ-



○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定

 

2012年5月16日水曜日

あぁ、天気が良くなるといいな。


昨日とは打って変わって、今日は気温が上がりそうな雰囲気です。毎日上がったり、下がったりと体調の方が追いつかない人もいるかとは思いますが、充分注意して下さい。

昨日は平日の雨の日に関わらず、何人かの人がギャラリーに来て下さいました。こういった個人の小さなギャラリーはなじみのお客さんはいても、四六時中誰かがいるかと言えばそうではありません。一日中、誰も来ない日もありますし、その傾向が平日の方に強くなるのは、当たり前の話です。

大抵の人は仕事をしているわけで、一日あるいは一週間の中で自由になる時間は少ないものです。その中で、自分のしなければいけないことや興味あることに優先順位を付けてなければいけないのですから、よほどのことが無い限り、アートに親しむことはないと思っています。これまでに書いてきたように、アートは生活に直接関係しないものだからですね。

これは何も一般の人の受け取り方だけの問題ではなく、それらを創造する表現者や場を提供し、作品紹介をする僕たちのような人間にも一因があります。簡単に言ってしまうと、誰もが発表出来たり、訪れることが出来る環境を作ろうとしてなかったり、するべき人間が活動を継続的におこなっていないからではと言うことです。

もちろん、ギャラリーとしての方向性や質を第一に考え、それらを受け入れてくれる人々を対象としていくことは、間違ったことではないにしても、村意識的な考えではいけないように思います。また、作り手側も、妙なアカデミズムや組織、コミュニティーの中に埋もれ、本当の意味での個の表現、発表をしていない人が多いのではと思ってしまいます。

あくまで、僕個人の意見ですが・・・。

こういうことを書くと長くなってしまうし、ちょっと気が滅入ってきそうになるので、今日はここまでにしておきます。

あぁ、天気が良くなるといいな。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




テレビ出演予定

518日(金) 18551900 「希望へ みやぎ」


519日(土) 9301000 「ウォッチン!プラス -絆みやぎ-



○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定

 

2012年5月15日火曜日

今日は一日中雨のようだから・・・。


今日は一日中雨のようだから、ギャラリー奥の小部屋に籠っていそうな気がします。いろいろと検討しなければならないこともあるので、ちょうど良いかもしれません。

現在、Photo Park Sha-gaku vol.5への参加者を募集しています。Photo Parkは締め切りまでにまだ約1カ月ありますし、Sha-gakuについても申し込み期日を決めていないので、いつものように反応は鈍いですね。やはり、知名度やステータスといったところが弱いのだと、承知はしているのですが、ここいらは時間もお金も必要だし、地道に質の高い作品を紹介したり、写真で表現したいと思っている方々のサポートを続けることが先なのかなと思っています。だからこそ、参加して欲しいんだよね。

それにしても、この仙台でのアート全般における関心や理解は、まだまだ低いように感じます。地域としてオリジナリティーを持ったものや人に対しては、特にそうなのかもしれません。

生活と直接関係のないものとして、これが無くちゃ生きられないなんてことでもないわけで、いたしかたないのかとは思ったりもしますけど、アートはいわば未来への示唆や過去を見直すものであって、なんらしかの影響を生活に与えているのです。ですから、大げさかもしれないけど、地域特有のアート環境が、将来の文化形成の礎になっていくとも言えるのですね。

与えられることが普通になり、自分にとって楽しく、楽なものを受け入れることに慣れ切ってしまう先には、創造は生まれないし、想像すら出来ないようになってしまいます。それは、今の子供らにとっては、とても不幸な環境と言えるんじゃないかな。とは言え、形だけで、中身の伴わないものに、その必要性は感じないけどね。

ちょっと、愚痴っぽくなってしまいました。

雨がそうさせているのかな・・・。



木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“

2012512日(土)- 617日(日) 
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。




テレビ出演予定

518日(金) 18551900 「希望へ みやぎ」


519日(土) 9301000 「ウォッチン!プラス -絆みやぎ-



○関連する展示会

写真新世紀 仙台展2012  525日(金)- 30日(水)

会場:仙台メディアテーク 1000 – 19:00 (最終日は1700まで) 会期中無休

526日(土) 15:30 – 17:30 アーティスト・トークに出演予定