2011年11月30日水曜日

先行オープン

Gallery Selection 2011の展示準備は今日には終わる予定です。


先日もちょっと書きましたが、先行して明日、明後日とギャラリーをオープンします。

入場は無料とします。もちろんチケットはお渡ししますから、次のScene-2でも提示してもらえればそのまま入場になれます。時間は通常通り、13:00-19:00です。

このブログのみでの告知になりますので、偶然これを見た方やいつも読んで下さっている方で、少し時間が空いちゃったと思われたなら、気軽にお越しください。

お天気は今日の午後以降雪マークが付いていて、市街地でも深夜にはみぞれが降るような感じですが、これから寒くなるのは当たり前のことです。寒いからと言って部屋に閉じこもっているだけではつまりませんよ。これ、今一番自分に言わなきゃいけないことだと思っているのです。このところ、ギャラリーに閉じこもってばかりいるような感じなので。

アートには人に力を与えるような何がしかがあるのかとかその必要性とかをたまに考えたりするのですが、いつも結論は出ません。ただ、世の中にはさまざまな考えを持った人たちが混然一体となり生活し、それぞれの価値観で行動していることだけは確かです。その中のひとつとしてアートがあり、僕はまたその中の写真を選んだわけです。

今回の企画はタイトルにあるようにSelection(選択)が重要なポイントで、ここが全てだと思っています。僕が考え得る写真表現として価値ある作品やそれらを生みだし続けている写真家を選んでいると言うことです。そして、これらは決してこの地域だけに特化しているわけではなく、広く世の中に通用するもの、そこにいなくても感じられる、考えが及ぶようなものであるべきと考えています。

見る側がどう受け取るかは自由です。

たとえそれが、僕から皆さんへの一方的とも言える問いかけだとしても・・・。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月29日火曜日

チケットが出来てきました。

2日程前にチケットが出来てきました。今回はこんな感じです。


チケットというと、大抵は半券のようにちぎられる部分があるのですが、これまでのものもそんな形にはなっていません。僕もそうなのですが、案外チケットは終わるとすぐ捨ててしまったり、いつの間にか無くなってしまっている場合が多いのです。パスポート制としていることもあるので、やや腰のある紙質のものを選んだり、財布等に入れられるようなものにとか、出来るだけ持ってもらえるようにいろいろと考えて作っています。


今回はスタンダードな名刺サイズとし、表側をDMとは違ったデザインで、裏側に3月までのスケジュールを入れています。実はスケジュールはまだ未定の状況で、どうなるか分かりません。無責任な言い方ですが、出来なかったならそれも止むなしと思っています。

というのも、ある提案に対して、誰も受け入れてくれないのは先ずは自分の責任と考えていますし、それだけのことだったと言うことだからです。企画は自分なりに熟慮した上に告知しているわけですから、意思や考えを発表する展示と一緒だと思っています。その評価はやはり展示と同じようにそれを見る側、読む側に委ねられ、それに対して僕自身がどう反応するかが重要なことなのです。

また、表現する行為は、自発的なものでなければ意味が無いとも思っています。逆に言えば、その部分さえあれば、どんなものでも発表する価値はあるのです。


まだ時間はあります。現在検討されている方がいるのなら、僕と一緒にスケジュールを埋めてみませんか。先のことは見えないものだけど、結局未来を作るのは今この瞬間ですから。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html




2011年11月28日月曜日

選択

今朝は曇り空、週の始まりの日としてはやや気分が重くなりそうですが、寒さは弱まっている感じなので、ちょっとだけ出掛けようかと思っています。もちろん自転車ですから、厚いコートを着込んでということにはなりますが。


県美術館で行われているフェルメール展には先週5万人の入場者数に達したとの記事が新聞に載っていました。僕も以前から見に行こうとは思っていたし、その気になれば今すぐにでも行けるのですが、何故か行かないまま今日にいたっています。

元来のあまのじゃく的性格のせいかもしれませんが、自分の気持ちとのタイミングをちょっと逸した感がするのです。結局は見に行くことになるのでしょうが、決して良い傾向ではないなと思っています。

物事の優先順位は先ずは現実的に迫られているものからしていくわけで、それが自分の気持ちと一緒かと言えばそうではない場合の方が多いと感じます。今日はこれをしたい気分だなと思っていても、現実的にそれをすることが許されないといったものです。

また、これが片付かないと、他の事に手が付かないこともあります。結果として、自分が思う以外のことをしばらくしていく内に、徐々に本当にしたいことを自分でないがしろにしてしまっているような気分になってきます。さらにその傾向が進むと、本当に自分がしたいことすら思い出せなくなってしまい、今ある現状を受け入れていくようになります。

仕方ないといった言葉に現れるように、自分ではどうにもならないと感じるものに対しての諦めや慰めが先に立つようになることは決して良いことではありません。本当にどうにもならないものがあるのは事実で、それらを受け入れることも必要です。

でも、ホントにどうにもならないのと何度も自分に問いかけ、自分から選択していく方がもっと大事なことだと思っています。与えられたものだけからは、何も生まれないということですね。



さて、フェルメールは何故絵画の世界を自らの考えで選択したのか。

やっぱり、見に行かなくちゃいけないかな。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月27日日曜日

Gallery Selection2011 準備進行中

昨日までGallery Selection 2011の出展者紹介をしてきましたが、準備は徐々に整ってきています。会期は年末までのScene-1と年明け22日までのScene-2の2部構成になっています。現在、Scene-1の2人は既に展示を終えていますから、もしかすると正式開幕以前にプレオープンのような形でお見せするかもしれません。


展示はいたってシンプルになります。演出は極力抑えて写真本来の美しさや持ち得るアート性をお見せできると思います。もちろん、それぞれが向かっている表現の方向性は違いますし、制作方法等も変えていますので、以前見られた方でも、飽きることなく楽しめる構成になっています。

Scene-2については実はまだ全貌が見えていません。この時期で大丈夫なのかと言われそうですが、Gallery Selectionについては、以前に書いたように心配はしていません。Scene-2からは、新人2名による「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」を併設しますので、こちらの方の内容を詰めていくことが今の重要課題です。新人と言っても、ひとりは以前にうちで出展経験をしていますし、もうひとりの方も非常に協力的ですから、大丈夫だと思っています。

そんなわけで、Gallery Selection 2011は始めから見てもらえると、さまざまな楽しみ方が出来る写真展と言えます。以前見逃した方はそのエッセンスを見られますし、以前見た方には新作もありますし、構成、制作方法の違いにより、その時には感じなかったもうひとつの側面を垣間見ることが出来ます。そして、新人による新鮮かつキャリア等に依存されない自由なアートの世界を感じてもらえるものと思っています。なにより、写真を専門として行っているギャラリーとはどんなところなの?と思っている方には、これを見てもらえれば充分に理解出来るものにするつもりですから、是非とも足を運んで欲しいですね。

さて、入場券ですが、全て共通になっています。デザインは2種類を予定していますから、のちのちこの場で紹介しようかと考えています。ということで、Scene-1から見ていただけると、その後は券の提示だけで楽しめます。おそらく、顔を覚えていると思います(最近ちょっと不安・・・)から、提示が無くても大丈夫だと思いますが、念のためお持ち下さい。

随時サイトの更新もしていく予定ですので、ブログ同様にチェックして下さい。



それではまた。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月26日土曜日

今日は5人目、最後の紹介

今日は5人目、最後の紹介になります。宮城県大崎市在住の小出一郎さんです。


小出さんと関わりはギャラリー開設前に仙台に来た時に、彼が所属しているグループの写真展で作品を見たことがきっかけです。その時に見たモノクロ描写の美しさと構成の見事さに魅かれたのと写真から浮かんでくる普遍的なものに、これまで僕が思っていたことと同じ匂いを感じたのです。

一旦東京に戻り、連絡を取ったのですが、結局仙台に来るまでは会えませんでした。ギャラリー開設間近のある日、彼から連絡が入り、既に展示も済み、オープン前のギャラリーで会ったのが本人との出会いでした。ギャラリー初めてのお客さんが彼だったわけです。

そこからの付き合いで、何度か出展をしてもらいました。今回はその中から、初めて出展してもらったSha-gakuでの作品と現在のフィールドワークとなっているiPhoneによる写真作品を紹介したPhotoShowcaseから、新作も含め、展示する予定です。

Sha-gakuで発表した作品は僕が初めて目にしたものに近い、モノクロの美しさが良く出ているインクジェット・プリントです。一見すると銀塩と見まごうばかりですが、その技術以上に一枚一枚が絵のような完成度を持ち、見る者に迫ってきます。

一方、PhotoShowcaseでの作品は全てiPhoneで撮影、編集し、プリントしたものです。いまやiPhoneは多くの人が使用し、撮影をしている方もいますが、プリントとし作品化することはほとんどありません。せいぜい、ネット上に掲載するぐらいで、記録する為の道具として扱われているのだと思います。そんな世間の状況の中、彼には既存の写真という枠組みでは捉われない自由さとそれにより誰しもが表現する喜びを感じられる可能性を、自らが体現しているように思えるのです。

いずれも、同じ人間が違う側面を持ちつつ、それらを表現し、作品化したものです。

表現することのオオモトは誰でもなく自分自身へ向かっているものですが、それらを発表することで他者との繋がりを意識し、その中で共感が生まれることで、世に受け入れられるわけですが、それが何であっても良いのです。

大げさな言い方ですが、彼は写真の中にそれを求め、新たな価値を生み出そうとしているのです。これはとても勇気あることでもあるのですが、本人はいたって楽しみの中にいるだけなのかもしれません。(怒られそうですが)



さて、写真やカメラが好きで、自分を表現したいと考えている人たちは少なからずいて、発表も考えているわけですが、くだらない枠組みに思い悩んだり、自分自身に言い訳をする前に、動いてしまうことも大事なことだと僕は思っています。

そのことは、彼の提示する作品を見てもらえれば、きっと感じられるはずです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月25日金曜日

改めて考え・・・4人目

こうして、Gallery Selection出展者を紹介し始めると、親しいがあまり言葉として出さなかった事が頭に浮かび、自分自身でも整理されていくような感じがします。言わなくてもすでに分かっていることだからと、普段は考えなかったり、あえて伝えようとしない場合って良くあります。でも、本当にそうなのかと改めて考え、言葉にしてみることでその人に対しての心持ちが変わったりするのです。


もちろん再認識することの方が多いのだけど、案外気付いていなかった側面や新たな発見が生まれたりするには、やはりきちんと考え、何であれ表に出すことが大事だなと思わされます。

さて、4人目として紹介する方は、自ら、自身のさまざまな側面を毎回見せてくれている熊谷毅さんです。毎回と書いているのは、これまでのSha-gakuで連続して作品発表をしている唯一の写真家だからで、その度に違った感覚を僕に与えてくれました。

彼は一言で言ってしまうと、とても構成力に長けた人なのだと思います。発想や作品制作といったものはある程度瞬発力みたいなもので、それらに何がしかの意味を持たせ、独自の世界観を生みだしていくことは、紆余曲折しながらの地味な作業なわけです。考える時間の方が遥かに多いからそうなのですが、彼は忍耐強くそこでの作業を繰り返し行っているように思います。

今回は、一回目のSha-gakuで初めて個人作品としての展示・発表をした”JANE is HERE”を”JANE the Stranded”とタイトルを変更し、再構成します。実は展示構成の詳細はまだ僕にも分かりません。2度程この話を持つ機会があったのですが、まだ考えているようです。

でも、心配はしていません。なぜなら、タイトルを変えたいとの連絡を受けた時点で、期待感の方が強くなっていたからで、それが僕の望むところでもあったのです。今の心境は、どんな形になるかは出来るまでのお楽しみという感じですね。

約1カ月後のScene-2からその結果をお見せできます。

それまでは、じっくりと考えてもらいましょう。



それでは、また明日。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月24日木曜日

3人目の紹介

今日は3人目の紹介になります。昨年7月から8月にかけて個展を開催した仙台在住の木戸孝子さんです。個展のタイトルである”The Ordinary Unseen”は一貫して彼女の追い続けているテーマのひとつです。直訳すると見えざる日常と言えるかと思いますが、日常に隠れたもうひとつの美しい日常を写真表現として発表し続けています。


経歴を見ていただければ想像はつきますが、卓越した技術で制作されたゼラチン・シルバー・プリントと対象に真正面から対峙し、それらを切り取る能力には目を瞠るばかりです。もちろん作品だけを見ればそのような印象を強く持つわけだけど、写真に取り組む姿勢や普段の人柄に接している僕にはそのような技術だけではない、もっとそれ以上の大きな世界へと繋がる美しさを感じるのです。

ニューヨークから帰り、仙台の地に住むようになってからは、プリント環境が整っていない為、自身によるゼラチン・シルバー・プリント作品の制作は残念ながらしていませんが、現在はそれらとはまた違った価値観を持つ作品制作をしようと考え、インクジェット・プリントを行っています。

Scene-1では、個展で発表したゼラチン・シルバー・プリント作品の中から再構成したものと、それらのインクジェット・プリント作品が並ぶ予定です。Scene-2においては、展示変えを行い、インクジェット・プリント作品を中心に、主に帰国後に撮影を行った同テーマの新作が並ぶ予定です。

いずれにせよ、再度木戸さんの作品を、新たな制作を交えながら紹介出来ることは、僕にとってもとても楽しみであり、同時に有り難いことだと感じています。おそらくは、この仙台で見ることが出来る数少ない世界レベルのゼラチン・シルバー・プリント作品(インクジェット・プリントも同様に必見ですが)と言えるし、他のプロジェクトも含め、今もなお作品制作を継続して行っている数少ない写真家のひとりであるからです。



作品紹介はこちら

http://kalos-gallery.com/shop/takako_kido.html






○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html