2009年12月31日木曜日

大晦日の朝

大晦日の朝、部屋のPCが動きません。もう4年程使用しているのですが、常時ON状態で動かしています。それが良くないとは思っているのですが、仕事関係にも若干使用しているので、結局止められずにそのままでした。


今回もWindowsが起動せず、ブルーの画面に何やらメッセージが出ています。昨日の記事でもPCに関連することを書きましたが、僕自身は全然詳しくないので、こんな時は即テクニカルサポートに連絡しています。

ところが、今日は大晦日、どうやら正月も3日まで休みのようです。いやはやなんともと言った気分になりながら、ギャラリー内のPCでこれを書いている次第です。部屋のPCはメール転送程度しかしていないし、正月中ですのでそれほど影響は無いと思いますが、もしメールのレスポンスが遅い場合は、ご容赦下さい。

まぁ、年末にこんなことが起きるのも、休み中で良かったと思うしかないのですが、ギャラリーをオープンしてからも小さな問題は色々ありましたので、あまり気にしないようにしています。

それにしても、今年は出会う方のほとんどが初めてであったにも関わらず、懇意に話を聞いて下さったり、ご協力していただきました。

本当に有難うございました。

年明け早々から、次回展示やら色々と動かなければなりませんが、また皆さんの感動するお顔が見られるように頑張りたいと思っていますので、是非ギャラリーへお越し下さい。

それでは、皆さん良いお年をお迎え下さい。

2009年12月30日水曜日

つながり

2009年も明日1日です。明後日には、2000年代に入ってから10年目になるわけです。


小さい頃、テレビや漫画で描かれる21世紀という未来は、はたしてそうなるのかどうかすら想像出来ませんでした。映画「2001年宇宙の旅」で登場したHALですら、あの頃にはSFの世界に過ぎませんでした。現在はどの程度人工知能が進んでいるかは分かりませんが、何気なく普段使っている家電ですらその片鱗は見られるようになってきています。

この先どんな形で進化し、人との関わりを持っていくのかが注目されますが、いずれにせよ人が開発するのですから、生活がより便利で、そして人に対しても優しい存在になってくると思います。

コンピュータが開発され、ある特定の人たちが使用し、スタンド・アローンの状態だったころから、一般の人たちによるネットワーク化へと変遷するのにそう時間はかかりませんでした。もちろん、世界的なインフラ整備やハード・ソフトの急激な進化がそこにはあったわけです。多くの人はもはやPC無しでは仕事も遊びも出来ないようになってしまっているのが現状です。

今後、ますます進化していくのだと思います。最近のSNSにしても、よりオープンでフラットな感じになっているので、その安全性さえ保証出来れば、誰でもどこでも自由にさまざまな人と交流することが出来ます。それって、やっぱりハード・ソフトの進化の過程だとは思いますが、結局人が望んでいることが具現化されているものです。世間では社会の閉塞感や希薄感が取りざたされている中、本当はみんなそう望んでいるわけではないだということが分かります。なので、たとえその手段が変わっても、未来は人と人、人と世界の繋がりが感じられる世界であってほしいと僕は思っています。

さて、今日は少し買い物に出てから、帰って来てから掃除や整理をしないとと考えています。大がかりとはいきませんが、これも来年へのつながりの為ですね。

2009年12月29日火曜日

「ミエルヒ」

会期終了後のギャラリーは非常に閑散としています。何もない白い壁、それに残った釘の跡だけがそこにあった作品の痕跡としてあるだけです。今は大判作品を除く全作品の梱包を終え、本日発送の手配を取る状態です。今回は発送個所が2か所になり、大判の発送は年明けになりますので、それまでは壁に残しておこうと思っています。


梱包作業は夕方近くには終えたので、一旦部屋に戻り、一昨日深夜に録画しておいたテレビドラマを見ました。テレビドラマを録画することは滅多にないのですが、出演者や原作なんかをネットで知り、この時間帯の放送だときっと見逃すだろうと思い録画したのです。

HTB(北海道放送)制作のスペシャルドラマ「ミエルヒ」です。

HTBは年1回なのかドラマを制作、放映しているらしく、昨年は「歓喜の歌」というドラマを制作、全国ネットで放映、月間のギャラクシー賞も受賞したそうです。今回の「ミエルヒ」は、原作が今年劇団活動休止を決めたグリングの青木豪さん、主演はTEAM NACS 安田顕さん、その他に泉谷しげるさん、グリングのメンバーなどが出演していて、それだけで見てみたくなったわけです。

詳しい内容は特設サイトがありますので、そちらを見てもらった方がドラマ制作の思いや過程が分かると思います。

http://www.htb.co.jp/mieruhi/index.html
 
北海道を舞台にしたテレビドラマと言えば、「北の国から」を思いつく人が多いと思いますが、このドラマにはそんな広大な自然や際立って美しい光景が出てくるわけではありません。でも、その映像はトーンが普通のテレビ画面のそれとは違っていて、何か一枚一枚の絵のような雰囲気があり、それだけで美しいものでした。


主人公の気持ちにいくらか共感出来る面もあり、青木豪さんらしい部分も見られて、しみじみと見入ってしまいました。他の出演者もとても自然で、北海道に生きる人々を素直に演じていたように思います。父親役の泉谷しげるさんはほんんどあて書きですね。

今回は全国放映というより、いくつかの地方局が日時を替えて放送しますが、テレビ朝日でも来年の深夜帯で放送を決定したようです。地方局発信の番組は、その地方色が濃くなる傾向なので、なかなか全国区にはなりづらいのですが、こんような番組は色々な方に見てほしいと思います。

2009年12月28日月曜日

ハービー・山口写真展 無事終了です。

昨日でハービー・山口写真展が無事終了しました。ご来廊ならびにイベントに参加された多くの方に感謝いたします。昨日も17:00以降に滑り込みで見に来られたお客様がいらっしゃって、閉廊は20:00頃になりました。本当に有り難いことです。


メッセージについても、50名程になりました。最初はなかなか書いていただけず、どうしたものかと思っていたのですが、次第に記入して下さる方も増え始め、内容もイラストや装飾に凝ったものがあり、皆さんのお気持ちが直に伝わってくるような温かいものばかりです。思いのほか、クレヨンを使用されている方が多く、幼少の頃を思い出されているようでもあり、とても真面目に用紙に向き合っているような印象も受けました。こちらは、一旦ハービー氏へお送りして、1名を選考してもらいます。おそらく1月中旬には結果が発表できる予定ですので、楽しみにお待ち下さい。

作品に対しての趣味、嗜好がありますので、見に来て下さるお客様の顔ぶれが会期ごとに違うのは当たり前と言えば当たり前なのですが、今回も古くからハービー氏の写真が好きだった方はもちろん、DMのイメージに興味を持たれて初めて写真展に来られる方など来られる理由は多岐に渡っていました。これも、ハービー氏自身と作品本来の魅力に他ならないと思います。

オリジナルプリントの力強さや美しさは、実際に見てみないと分かりません。写真集はそれとは別の形での表現媒体ですので、それはそれで魅力があります。ご購入された方は、写真集を見返すたびに、会場に足を運びそれぞれのオリジナルを目の当たりにした時の感覚がよみがえってくると思います。

僕にとって、ハービー氏の作品は、愛と希望と人の暖かさ、そして、その時々、瞬間であっても最も大事だと思える繋がり(えにし:縁)を感じます。以前、井上ひさしさんの戯曲の台詞を紹介したことがありますが、まさに人が生まれ、何か大きな力のようなものに導かれ、かけがえのない人たちと出会えることは奇蹟そのものであり、その言葉を具現化したイメージが作品となっているのです。

今回ギャラリーを訪れて下さったお客様の多くは、本当に初めての方です。偶然何かでギャラリーを知り、写真展に興味を持たれ、重い扉を開けてくれた方々です。

繰り返しになりますが、来ていただいたことに心から感謝いたします。

今後も、感動や驚きを体現出来るような作品、空間を紹介していきますので、
いつでもお気軽にお越し下さい。

2009年12月27日日曜日

今出来ること、今しかやれないこと。

今年はいつにも増して、年の瀬という感じがしません。以前のように、今日で仕事終わり、明日から休みだなとの感覚があまり無いからかもしれません。一人で仕事をしていると、ほとんどの場合、自分の中で処理、消化しなければならないので、なかなか区切りのようなものが付きづらいことがあります。その反面、今日はこれはうっちゃおうとか結構ずぼらな考えもでてしまいます。気がつくと、あれもこれもとしなければならないことが溜まっているのです。


このところ、会期終了に近づいたこともあり、来廊して下さるお客様が増えています。出来るだけその方々と会話をするようにしていますので、当然のように雑事の処理なんかは開く前の午前中と夜になるわけです。それでも、量的には非常に少ないので負担には感じていませんし、むしろ昼の間に話した内容をもう一度振り返り、もう少し表現を変えた方が良かったのではないかとか少しは伝わったかなとか思いを巡らせていることが多いように思います。

若いころは元来面倒くさいことが嫌で非常に気持ち的にも弱いことが分かっているので、やれる時にやってしまえという考えが先に立ち、後で他にもこんなやり方があったなとかあの時は結論を急ぎすぎたなと後悔することが多かったように思います。年を経るにつれ、経験とともに少しはその判断能力も上がってきたのですが、まだまだだなと思うときは多々ありました。

ある経験をきっかけに、10年程前から、やれる時にやってしまえという少し乱暴で勢いだけの考えから、今自分が出来ること、今しかやれないことを納得して行うといった感じに考え方が変わってきました。時には熟慮して先延ばしすることも必要です。その区別をすることも徐々に分かってきたように思います。

今は、扉を押しあけて入ってくる方々、ひとりひとりの顔を見ながら、その瞬間に感じたことを言葉にして伝えることを一番に考えています。そして、それが僕の今出来ること、今しかやれないことだと素直に思えることだからです。

2009年12月26日土曜日

記憶と行動 その曖昧さ

最近分かったことですが、僕はどうも人と話をしていると他の事を忘れてしまうようで、昨日も来て下さったお客様へクリスマスカードを渡すつもりでいたのが、すっかり抜けてしまって、ほんと駄目だなと反省しきりです。そんなわけではありませんが、本日も1日遅れになりますが、クリスマスカードをプレゼントしようと思っています。


もし、これを読まれてから来られる方は、僕が忘れていたら話して下さい。

直接来廊されアンケート等に答えて下さった方やイベントご参加でお名前や連絡先が分かっている方には、時々メールで情報をお送りさせていただいているのですが、このところ顔と名前が一致しなくなることがしばしばあります。それほど多くは無いと思っているのですが、お名前が分からずに顔だけを存じ上げている方もいらっしゃいますので、時々僕の脳内記憶引き出しの中で混乱しているのだと思います。

年を取るにつれ、過去に出会った人たちや有名人の名前が思い出せないことがよくあります。そんな時は、あの時懇意にしてもらっていたり、とても好きだったりしたのに、なんで思いだせないのだろうと自分自身にがっかりしていまいます。ギャラリーをオープンしてからは、出来るだけ顔の見える営業をしていきたいと思い、それを実行してきたつもりでしたが、ここにきてすでにおやおやです。

以前、人間の記憶はその日のさまざまな出来事を取捨選択し、夜の時間に脳内に蓄えられるようなことを聞いた覚えがありますが、はたして記憶されたものが本当にその時受けた思いや感情までも忠実に記憶されるものだろうかといつも疑問に思っていました。事実年月とともに、過去の古い記憶は次第にあいまいになり、結果的にかなり自分自身の中で脚色されている場合が多いように感じます。

全てを記憶してしまっていたら、きっと脳内はパンク状態で、常にパニックしてしまうと思うし、一部の鮮明な記憶(良いことも悪いことも)を残して、その他はぼんやりとした記憶であった方が救われるのかもしれません。一種の防衛本能ですね。

そうは言っても、お客様の名前を思い出せなかったり、しなければいけないことを忘れてしまったりするのは困りものです。なんとかしないといけません。ほんと、死活問題ですから。

2009年12月25日金曜日

夢を追いかけて

最近夕方以降にみえられるお客様が多く、話をしているといつの間にか閉廊時間を過ぎていていることがあります。もちろん、来ていただけることには感謝しながら、自然と話してしまうわけですが、あまり遅くまでいられると、逆にお客様に迷惑では無いかなと感じてしまいます。


昨日も3人の若い方が18:00前後にみえられて、結局20:00頃まで色々なことを話してしまいました。そのうちの一人は以前ブログにも「心から感謝」(8月11日)というタイトルで登場した姉妹の妹さんです。姉妹ともとても素敵で、カワイイ感じの女の子なのですが、彼女らは写真にはこれまで触れたことが無く、それでもファッションやアートには興味があり、自分も何か表現することをしたいと夢見ていると言っては、会期ごとに必ずギャラリーに来て、興味深く作品を見てくれていました。

お姉さんの方は、今年の夏に上京し、自分の将来の為に専門学校に通い始めました。それからは妹さんがひとりで来てくれていたのですが、昨日はアルバイトも無い日だったので、寒い中ギャラリーへと足を運んでくれたのです。今月姉を訪ねて東京に行った時に見た展覧会のパンフを見せてくれたりして、楽しく話をしている内に、実は私も2月に東京に行くことにしましたと語り始めました。

彼女には夢があるようです。詳しくは話してくれませんでしたが、それはそれだけでとても素敵なことだと思います。その為に、東京という場所を自ら選んだのですから、僕がどうこう言う立場ではありません。なので、その後は話を聞くことに徹していました。

不安よりも希望の方がはるかに大きいことを、その瞳に宿しながら語る姿には、純粋に美しさや尊さのようなものを受け、現実はもっと厳しく、切ないこともあるだろうけど、頑張ってほしいなと思っていました。それと同時に、身も知らず、年齢も倍ほど違う女性が目の前で僕にこんな話をしているなんてことは、普通のおじさんでは得られないことだろうとも感じていました。

2009年は僕にとって、出会いと別れが数多く訪れた年でした。そのひとつひとつが僕の財産であり、力を生み出してくれる源でもあるのです。

来年以降しばらくは会えないと思いますが、心から応援しますよ。

また、いつか素敵な笑顔を見せて下さい。