2014年4月8日火曜日

数式通りにはならない。

1++・・・=

例えば個展の場合、上の式の○に入るのはゼロで、解答は1となるのが望ましいのだろうと思います。表現されるものが、全てその人個人のものですから、結果が良いにせよ悪いにせよ、自分以外に出来ないことを行えば、その人にとっては、1にはなるのでしょう。

ただし、見る側の受け取り方は少し違ってきます。極端な話、解答がゼロであっても不思議はなく、或いは、以前の個展との比較であったり、直接的な嗜好性により、マイナスになることだってあり得ます。

ただし、個展となると本人はそれなりの覚悟がありますから、どんな結果になったとしても、案外受け入れられるもので、それが現在の置かれた立場を理解することにもなり、次へと向かう糧になるのだと思います。

それでは、グループで行う場合ですが、当然左側には、人数分だけの1が増えるわけで、解答はその合計になりますが、実は僕自身、満点もしくはそれ以上に感じるグループ展というものを観た経験はとても少ないのです。いや、無いと言っても良いかもしれません。

当然ながら、ひとりひとりのレベルに差はありますし、同じテーマ、対象であったとしても、それぞれの表現は異なるわけで、全てが観る側の考えや嗜好性と一致することはありませんので、無意識の内に選択や削除をしてしまっているのですね。


また、個々の作品は素晴らしいのに、往々にして互いの影響を受け合うこともありますので、全体としての出来不出来を公正に判断するのは難しい、したがって、減点法的な解答しか得られないような気がします。

だからと言って、グループ展を認めないということではなく(そう考えていたら企画なんか出さない)、むしろその中で個を強く意識して表現、発表して欲しいし、将来的に個展として自分の世界を見せられるようになって貰らえれば、と思うわけです。

いずれにせよ、自分の目指す作品世界や表現に近づくには、頭で思い描いているだけでは何も意味を持たないし、繰り返し発表していくことが必要なら、トライアンドエラーが出来る場として捉えても良いのではないかとね。

そういった意味では、結果的に飛び抜けちゃったとしても、
僕はむしろ歓迎してしまうのだろうな。




新企画“No Plan””Colorful””Natural Woman vol.2” 募集中!!


皆様の参加を心からお持ちしています。




Workshop & Review weeks Ⅱ
2014412日(土)- 56日(日)                                       
13001900、 4/29を除く月曜日、火曜日休廊
ギャラリー所蔵品、写真集、図録閲覧については、入場無料


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