2014年4月3日木曜日

たぎるような熱い固まり

以前も書いたことですが、こちらに戻る以前の約5年間は、仕事が休みの度に、昼間は美術館やギャラリーへ、夜は芝居を観に行っていました。

ほぼ習慣化してしまった繰り返しの中、自分自身は特別マンネリ化もせずに、毎回新しい何かを得ていたように思います。もっとも、その時点での自分の生活や仕事に直接役立つようなことはありませんでしたが。

昼間には、創られた形(写真を含めさまざまなアート)に触れ、夜には生身による創造物を観ていたわけですが、瞬間的な感情の揺れやインパクトは、実は前者の方が強い場合がありました。ただ、全体としてというか、身体全体を包み込むような余韻や印象の強さは後者の方が勝っている感がしました。

ただし、何かを与えられたものとして、両者に言えることは、どれほど静かで、おとなしい表層を持っていたとしても、その中にはたぎるような熱い固まりの存在を感じたということですね。

おそらくは、そんな瞬間や時間の中に身を置くことに魅かれながら、毎週出歩いていたのかもしれません。いずれも自分にとっては、身体全てを刺激され、ある意味自分自身を試すことを強いるものでしたから、ひどくぐったりとしてしまうこともありました。もはや、休暇にすることではないように感じたこともあります。

それでも、そこで感じた、考えたことのひとつひとつは紛れもなく今の僕自身を作っているのだと思っています。それが、いわゆる経験知として、自分に沁みついたものなんだろうとね。

今は、前者を仕事として選び、後者はごくたまに楽しむだけのものになってしまいましたので、時折、単純に楽しむだけじゃない居心地の悪さを感じたりしますが、そこから何がしかを世の中に寄与できるとしたなら、それで充分だと思っています。

そして、たぎるような熱い固まりが感じられるのなら・・・。





新企画“No Plan””Colorful””Natural Woman vol.2” 募集中!!


皆様の参加を心からお持ちしています。



Workshop & Review weeks Ⅱ
2014412日(土)- 56日(日)                                       
13001900、 4/29を除く月曜日、火曜日休廊
ギャラリー所蔵品、写真集、図録、映像閲覧については、入場無料


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