2009年5月26日火曜日

ギャラリースペースと展示

今回の横木安良夫写真展は、東京で2回、京都、名古屋で開催され、仙台で5度目になります。僕自身は東京で写真展を観たのですが、先ずその展示方法に興味がそそられました。それは、壁一面に大小さまざまなデジタル・アーカイブ・プリント品が直にピンで止められていたからで、これまで、作品自体を直接ピンで留めて展示してある写真展を経験したことはありませんでした。そして、そのインパクトが非常に強烈であったこともありましたが、撮影された当時の熱気や混沌さが一見ランダムに展示された作品群と非常にうまくマッチングしているように感じられたのを今でも思い起こされます。

まだ東京にいて、仙台でギャラリーを開設しようと思った時、そのオープニングに何を持ってくるかも検討していました。いくつかの候補の中で、この写真展のことが幾度となく頭に浮かんでいました。ギャラリーの候補地も何か所かありました。そして元雀荘であり、天井と壁全面ヤニで黄色に変色したこの半地下の屋内を見たときに、気持ちは固まりました。サイト上でレイアウトを載せていますが、入り口から逆L字のレイアウトをしているので、入った時は、L字の短い方が見えません。入ってすぐの3方の壁全体にデジタル・アーカイブ・プリント品を展示し、見えない一角で額装品を展示したいと思ったのです。実際その場で眼を閉じてみると、頭の中ではすでにその光景が浮かんでいました。

モノクロームが持つ力強さや奥行きのある銀塩プリントの緻密さを、動と静との対比の中、同一空間で鑑賞することが出来ると思います。又、現在、ギャラリー内でアンケートを行っています。御来廊の何人かの方には記入して頂いていますので、まとまりましたら、皆様の声をアップしたいと思っています。

御来廊の際には、気軽にアンケート用紙にご記入をして下さい。

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