さてと、今日から9月です。今月で震災から6カ月、半年を迎えることになります。昨日のことも忘れてしまうほど、月日の感覚やモノについての執着があまり無い僕ですが、あの日のことはしっかりと覚えています。
3月13日に電気が復旧した日からギャラリーを開けていました。誰も来ないだろうと思いつつ、1人ギャラリーの中にいたことを思い出します。その以前だって、今でも平日はお客さんがほとんど来られないわけで、あまり変わらないと言えばそうなのですが、続ける、開いていることが大事だと思っていたのですね。
だから、月日が過ぎ、やや日常を取り戻しつつあると言われる現在でもその考えは変わっておらず、いつでも入って来れて、何かを感じてもらえさえするば良いと思っています。それでも、ギャラリーという空間は、日常があってこそ存在していけるものです。日常がままならない時に、多くの人は非日常に何かを求めることはないからです。
やはり余裕のようなものが、物理的にも精神的にも必要なわけです。それは、提示する側にとっても言えるものです。表現者のほとんどは、あの時期に、作品を提示し、自分の思いや考えを伝えようとすること自体に疑問を持ち、自分自身に問いかけをしたのだと思います。
僕もやはり同じようなことを考え、それは今も変わっていません。
表現することの意味は、自分がどれほど伝える為の手段を信じ、それらを持って世に問いかけを続けられるか、にあると。
だから、発表の場としてのギャラリーも開いていないといけないのです。なんて、カッコつけた言い方をしていますが、開けられる状態だったから開けていたのでしょうと言われれば、そうには違いないわけで、幸運にもそういう状態だったからこそ、そうしないわけにはいられなかったところが一番だったのかもしれません。
続けていたい。言葉だけでなく、現実のものとして。
自己満足だと言われようが、これも僕の表現だったように思います。
○Ustream配信 “Works in Sha-gaku vol.3”
9月3日(土) 14:00-16:00頃
チャンネル:http://www.ustream.tv/channel/works-in-sha-gaku-vol-3
○Sha-gaku vol.3
8月20日(土)~9月18日(日)
13:00-19:00 月曜日休み
http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html
陽を待つふきのとう
5 日前
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