次回の準備も整いつつあるので、今日は壁にある作品を全て片付けようと思っています。今週末が制作、展示のひと山なので、出来るだけ事がスムーズに進むようにしないといけません。
物を作り上げていく醍醐味は、その過程にあるのだと僕は思います。そこには様々な思いや考えが常に蠢いていて、自分自身のことであっても、時に制御出来ないことや判断が付かないこともあるわけです。
それらひとつひとつを丹念に吟味しよりわけながら、本来自分が求めている姿へと近づけていく作業を時間が許す限り繰り返していきます。とは言え、完璧でもうこれ以上ないと言えるところまで達するかといえば、ほとんどの場合、そうではありません。評価は他の人が付けるものですし、その価値は単純に数字で決められるようなものでもないからです。
しかも、過程は見えるものでもないですし、いちいち説明をする必要もないわけで、乱暴な言い方ですが、そこに何があっても見る側にとっては関係のないことです。それでも、表れてくる物には、ここに至る過程が図らずも含まれていて、見る側にも伝わるものだと僕は思うのです。
結果が全てという言葉をよく耳にします。確かに正しいとは思います。でもね、創造に関わる醍醐味を知らない人間にそんなことを言って欲しくないとも思います。物を作るということは、そこまでの苦労や困難、喜びや満足感、痛みといったものの総体だと考えているからです。
そして、ひとつひとつに特別の物語があるわけです。文字通り、物が語ること、イコール物を作ることなんですね。
さて、今回はどんな物語が出来上がるのか、それらはまさに過程からしか生まれないものなのです。
○Story vol.3 企画 “2011”
清信一芳 ∞ 小田紗優美 二人展
2012年2月7日(火)-3月4日(日)
13:00~19:00、月曜日休み 入場料 ¥300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html
陽を待つふきのとう
1 日前
0 件のコメント:
コメントを投稿