今日は祝日です。週半ばに休みがあると、遠い昔は何故かホッとした気分になりましたが、この10年来は祝日に関係ない休みになってしまいましたから、そんな気分はどこかへ行ってしまいました。でも、何かいつもと違う一日になるような感じはします。
さて、本日は2人目の紹介です。
今年の5月から6月にかけて開催されたNortheast Photographers “relation” in Miyagiで発表された阿部信義さんです。この企画展には20日まで個展をしていた福島さんも参加されていました。タイトルのように阿部さんは宮城県大崎市在住の方で、僕がここで言うのも失礼な話なのですが、温和で人柄も良く、一見とてもおとなしそうに見えます。でも、一旦写真の話になると、とても熱く、常に撮る側に真摯に向き合いながら撮影されていることが良く分かります。
作品は、Northeast Photographers “relation” in Miyagiで発表された「祭風(まつりかぜ」で出していたポートフォリオ内から再度エディティングを行い、タイトルも”Matsurikaze”として展示します。A0サイズの大判カラー作品1点とアート用紙である局紙にモノクロインクジェットプリントを施した5点の計6点を予定しています。前回の展示では祭りの荘厳さやそれに関わる人々に焦点を当てた展示でしたが、今回はより人に迫った作品を選び、生きていることの喜びや希望をあまり重くなく、じっくりと心に沁み渡ってくるように見ていただけます。以前見に来られた方には、同様な対象でも展示構成によりその印象が変わることを楽しんでいただきたいとも思っています。
人を撮ることはそれだけでとても難しく、特にスナップの場合は対象に寄っては撮れないものです。ましてや動きのある祭りの中で、これほどまでに構成の整った撮影をするにはよほどの技術を持っていないといけません。でも、阿部さんの写真には、その卓越した撮影技術を見る側にあからさまに感じさせない自然な描写が見られます。これはやれと言われても、なかなか出来ることではありません。
おそらくは彼が持ちうる人柄や感どころの成せる技だと思うのですが、その辺りの秘密は本人のみが知ると言って良いのだと思います。プリントは、使用する用紙を変えていますので、いくらか黒を強調し、若干黄をかぶせたトーンで、人々の表情がより深く表現されているように感じます。
人を撮りたいと思っている方は、必見の作品です。
それでは、今日はいつもと違った一日をお過ごしください。
また明日。
○Gallery Selection 2011
Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)
13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み
Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)
13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み
入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html
陽を待つふきのとう
3 日前
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