最近は夜にテレビ番組を見ることが少なくなっていて、以前からそうであったように録りためていた芝居を見るようになりました。新しいものはほとんどないので、現在テレビ等で活躍している役者の何年か前の姿を見ているわけで、あぁ、変わりないなと思うこともあれば、こんなに変わったんだと感じることもあります。
これは、年齢による容姿の変化だけを言っているのではありません。もともと、芝居はその時々でまるで違った状況や登場人物を演じるのですから、同時期であってもこんなに違うのと思うこともありますし、役者のイメージが見る側に固定化されないようにとの意図的な部分もありますから、一概に本人が変わったとは言えないからです。
それでも、この年齢でこの状況でなければ出来ないようなものは必ずあって、それは芝居の技術や方法論とかに左右されるものではありません。逆に、年老いてからでなければ出来ないものもあるわけで、それぞれの年齢において、そこでしか出来ないものを演じる機会を持てた役者は幸せなのだろうと思います。
また、芝居は自分ではない誰かを演ずることで自己表現しているもので、一種逆説的な表現手段とも言えるのですが、多分に自分の生身でもって扱うものだから許されるのだと思うことがあります。そう言った意味でも、年齢や体力は密接な関係を持つわけで、やはりその時々で表現していかなければ、この次や将来に繋がっていかないものなのです。
変わっていくことを自らに刻みつけ、それぞれのステージを経験することで、今を語れるわけですね。
先に「そこでしか出来ないものを演じる機会を持てた役者」と書きましたけど、大概は自分でその機会を作ろうと動き、もがいた人たちであって、ただ思っているだけでは、その機会が訪れることは無いのです。
○Gallery Selection 2011
Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)
13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み
Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)
13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み
入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html
陽を待つふきのとう
6 日前
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