今朝早くあるお客さまからメールが届きました。
ハービー・山口スペシャルイベントにも参加して下さり、本当に写真が好きな方なのだと思います。メールの中で、今まで首都圏でしか見られなかった作品が仙台でも見られることを大変喜んでいらっしゃる内容がありました。
僕自身、東京で28年、写真を本格的に見始めてから約7年ですが、毎週のように美術館、ギャラリーを巡り、オリジナル・プリントを見てきました。写真集やHPに紹介される画像とは全く違う世界が広がっていることに改めて感心し、その見かたも徐々にイメージ優先から背景にある思いや温度や感情のようなものを感じ取るスタイルに変わってきたように思います。
1枚の写真に心を捉われてしまうことは、実は非常に稀なことです。確かに、圧倒的な力や存在感が感じられる写真はあるにはありますが、その一枚によって得られる情報はとても少ないものです。ですので、あるテーマや作家の思いを持った写真作品は、意図して展示された一連の作品群を写真展として見ることで、明確になると思っています。
その上で、写真集を手に取られると、表現手段の違いはありますが、同じような感覚を違った観点で見ることが出来ます。また、それは、脳内に記録された写真展の感覚を、引き出しから引っ張り出す発露にもなるわけです。
今朝のメールは僕にとって、とても勇気づけられるものでした。
今回初めてギャラリーに来られた多くの方は、前回、前々回の写真展に来られなかったことをとても残念がっています。これは、僕自身の宣伝不足であり、本当に申し訳ないなと思います。
でも、そのようなお客様のお話を聞くことが、とても僕の力になっています。場所は分かりづらく、入口も何か入りづらいギャラリーですが、少しだけ重いドアを押し入ってもらえると、世界が変わります。
ほんの少し変わったおやじが、そこにいます。実はとても人見知りなのですが、話を始めると、あっと言う間に1時間以上過ぎていることがよくあります。ですので、出来るだけ時間に余裕を持って来てもらいたいと思っています。先ずは、こころゆくまで作品を楽しんでいただくことが第一です。
そのついでで構いませんので、疑問、質問等があればいつでも話かけて下さい。
谷に眠る
1 日前
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