2011年9月14日水曜日

写真展紹介

今日は珍しく他の写真展の紹介です。

11 – 10 + 1写真展

9月15日(木)~ 20日(火)10:00-17:30

富士フィルムフォトサロン/仙台

http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sendai/11091501.html


当ギャラリーでの企画展にも参加してくれた佐久間直美さん、亀卦川宏人さんが参加するグループ展です。知る人ぞ知る写真家もいらっしゃいますので、楽しみな写真展のひとつですね。僕も、Sha-gaku vol.3 終了後の19日か20日にお邪魔しようかと思っています。

何はともあれ、いろいろな場所でいつでも写真を見られる環境になればいいなといつも感じているし、何よりもっともっと自身の作品を発表して欲しいと思っています。

その為に、ここしばらくは公募のような形で企画を行っているのですが、なかなか集まらないのが現状です。僕自身のPRの弱さが第一なのだけど、展示・発表する行為自体が特別なモノ、ややもすれば一年の記念やまとめとして捉えられている感が強いような気がしています。

表現は常に個人的なもので、本来誰かに急かされてするものではありません。機会と自分のタイミングが合うかなんて分からないものだから、自らが動くしかないものです。しかも、損得から生まれるものでもありませんから、誰かに合わせたりする必要もありません。

だから、自己満足でいいのだとも言えます。そこをスタートとして、社会や他者との関係を感じつつ、自己の世界が拡がったり、変化していくものだと僕は思っています。そうして、次第に見知らぬ誰かが共感を持ち、自分の世界を少しでも感じとってもらえるようになるのです。

始まりは始まりに過ぎず、それをしてしまったらお終いではありません。また、始まりが無ければ、結局は何も無かったことにしかなりません。

だから、やや大げさな言い方ですが、
発表する行為そのものは、その人自身の生の痕跡でもあるわけです。
それを残すかどうかは、その人次第なのです。


○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月13日火曜日

展示作品-2

昨日に引き続き、残り4名の展示状況の紹介をします。


ギャラリーは、入口から奥に逆L字状に小部屋のように延びています。入ってすぐには分からないかもしれません。そのひとつ奥に入った部屋の壁面それぞれに4名の作品が展示されています。
入ってすぐが、織江佑季さんになります。

タイトルは、空の底


自身の住んでいる栗駒に降った雪面を抽象的とも言える形で切り取っていますから、見る側は特にそれが栗駒であるとは一見して分かりません。モチーフは身近で日常的に目にする冬の情景で、普段は何とも考えずに見過ごしているものをカメラを通して写し撮ることで、その土地だけに感じられるものではない、より普遍的とも言える心象を表現しているように見えます。版画系のアート用紙にプリントを施し、黒のアルミフレームにマット仕様で額装しています。

6人目の小田紗優美さんは、昨日紹介した平岡さん同様に展示初挑戦です。木製パネルに直接貼り付けられたイメージは、タイトルさながら色彩の豊かさと躍動感や一種の妖しさも持ちながら、自由に踊っているようにさえ見えます。感性以上の何物かを感じられると思います。サイズはA3からB5までの3種類です。


タイトルは、Magic of the color... -色は、私たちの心に 魔法をかける-


ここまではやや抽象的であったり、ビビットな色の世界でしたが、眼を移すと現実の世界へと引き戻し、こころ暖かくなる作品が並んでいます。
菅野菜穂子さんの撮るポートレイトは被写体が友人でもあるからとても自然で、撮る側に楽しさを感じさせてくれます。

タイトルは、Let Happiness Around


アクリル透明板に挟みこんだフォトフレーム仕様となっています。飾らない笑顔や一瞬垣間見られる幸せの予感、それらに包まれながら生活はあるんだよと再認識させられることでしょう。


最後は、前回のSha-gaku vol.2にも参加してくれた篠原治樹さんです。

8月に函館で行われた個展の一部を展示しています。タイトルは、fairy tale


説明するまでもなく、幻想的なイメージを作りだしながら、過去への回想やかつてそこに在ったものへのいとおしさといったものが表現されています。

パール調の用紙にプリントし、A3ノビ、A4の黒アルミフレームにマット仕様で額装しています。



これで、8名の展示紹介は終わりです。展示にはそれぞれの思いや考えが含まれています。実際目の前でそれらを感じてもらうのが一番です。

いよいよ最終週に突入です。この場には、間違いなく記録だけにとどまらない写真が、所狭しと、作品として提示されています。また、発表は誰にでも出来ること、それが現実のものとして見られる場でもあります。

是非、皆さんの記憶に留めて欲しいと思います。

そして、自己表現をしたいと思われる方が多く現れることを望んで止みません。

地域文化に根ざし、それでも決してそこだけには留まらないものとして。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月12日月曜日

展示作品-1

さてと、Sha-gaku vol.3は残り1週間になりました。


先日、Ustで参加者の展示状況を配信しましたが、解像度が高くないのでぼんやりとしていたと思いますので、今日と明日でそれぞれの展示画像を載せようと思います。

それでは、江口敬さんから。

江口さんと初回のSha-gakuからの付き合いで、昨年12月から1月にかけて個展も開催しています。今回のタイトルは、UNLIMITED PHOTOGRAPHS


一見してこれって写真なのと思う人がほとんどです。デジタル処理により、いわゆる写真そのものから離れてしまっていると誰もが感じるかもしれませんが、これもまた写真表現の可能性が無限であり、枠を作ってしまうのはそれを扱う僕たちなのかと考えさせられます。


600×500mmの黒アルミフレームにマット仕様で額装されています。

2番手は、熊谷毅さんです。熊谷さんは唯一Sha-gaku常連で、毎回趣向を凝らした展示内容を見せてくれます。今回は小振りでややおとなしめかと思われますが、これまた写真の特性である瞬間の切り取り、時間性を意識させてくれます。タイトルは、Physical Description


3番手は、エリック・チャンさんです。Sha-gakuでは初めての外国人の方です。タイトルは、It takes two… A3ジャストサイズの白木製フレームに余白を設けて、マット無しでの額装をしています。

タイトルやステーツメンツを読まなくても、イメージのみでも彼の伝えたいことは分かると思います。明確なコンセプトで撮影されていながら、演出がかったところは見られず、素直にストレートに表現されています。

4番手は、平岡薫さんです。彼女は今回が展示初挑戦です。一番小さな一面を使用していますが、逆に展示は難しいのです。今回の額装は部材のカットから手作りで行っています。作品制作中はさながら夏休みの工作教室のようで、とても楽しかったことを思い出します。女性らしい写真とか良く聞きますが、僕自身は一般的な傾向としての認識はありますが、あまり関係ないと思っています。その人らしさ、人となりが表れてしまうのも写真の特性です。彼女の持つ優しさや対象への暖かなまなざし、そして自分自身とカメラとの付き合い方が良く見えてきます。


大小、木の角材とベニヤ板を使用して、凹凸のあるパネルのような形で額装しています。



どうですか、マットに入れて額装するにしても作品により見せ方は変わってきますし、それ以外の方法はいくつもあることが分かると思います。

それでは、またあした。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー








2011年9月11日日曜日

まだ? もう?

あれから半年。


まだ? もう? 人それぞれ捉え方は違うのだと思います。

あの日は雪が降っていました。今日は雨降りで秋らしい涼しい朝です。もうじき冬を迎え、2011年から2012年へと変わり、また雪が降る季節になります。

メディアを始め、街中でも「頑張ろう」とか「復興」とかの言葉が溢れています。一向に前に進まないと嘆く人々、今からと自らを元気づけつけるようにつぶやく人々の姿がテレビから映し出される度に、僕自身も目の前の現実を考えさせられます。

多くの人が震災で人の繋がりや絆を感じ、その大切さを体験しているのだけれど、そんなものは以前から誰もが持っていたこと、ただ、共通の危機感の中、身を持って改めて知らされたものだと個人的には思っています。今はもう半年が過ぎ、生活という点での格差が拡がり始め、危機感もまちまちになってきているようにも感じます。

地域社会はもともとコミュニティー意識が強く、本音や建前を交えながら、狭い世界での繋がりを大事にするもの、そして、その中での自分の位置付けが重要であったように思います。語弊を招く言い方になりますが、自分を取り巻くこの狭い世界が安定し、自分自身が安心出来る立ち位置であれば良いような思いがどこかにあると感じていました。

もちろんそれぞれがそれぞれの立場で、他のコミュニティーとの関わりを持たず、どの世界でも一様に満ち足りた生活を営めればそれで良いのかもしれません。一番身近な人間と幸せに生きることが出来たならそれだけで恩の字だとも思います。

それに、個人が出来ることなんてたかが知れてるし、その範囲もすごく狭いものだとは誰もが分かっていることです。その中で自分なりに皆、出来ることをしようと頑張っているに違いありません。

周りから殊更のように言われなくても、まだ半年しか経っていないのですから。

でも、半年たった今だから、僕はそんな個々の絆と言われる「繋がり」から、月日が経つにつれ薄れゆく記憶や共通した危機意識のようなものとは逆行し、コミュニティーといった壁も通り越し、少しずつでも「拡がり」になって行って欲しいと感じているのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月10日土曜日

演出抜きの真剣勝負

2006年、夏の甲子園決勝の再現。


今日予定されているプロ野球楽天、日本ハムの試合で、楽天・田中将大投手と日本ハム・斎藤佑樹投手が5年ぶりにプロの舞台で再戦します。周囲のヒートアップは予想以上で、チケット完売、急遽民放でテレビ中継もするようです。

田中投手は高校からすぐにプロ入りし、斎藤投手は早大に進学し今年プロの世界に入ったわけで、どちらが良いなんてことは言えませんが、いずれにせよお互い進む道をしっかりと見据えた結果が、今日の試合となったのです。

5年という月日はそれぞれのステージでまるで違ったものだったに違いなく、こうして同じステージで再び投げあえることは、もちろん本人の努力もあり、周りの協力もなければ実現出来ないものだと思います。

お互いどれほど意識していたのかは分かりませんが、もし将来そうなったらいいなぐらいじゃないかと想像しています。そうは言っても、いざ現実のものとなると意識せざるを得ないのだと思います。周りがそうさせますからね(メディアを中心に)

でも2人にとってはこれから続くであろう試合のひとつに過ぎないと感じているのかもしれません。もちろんその時、その時での意識は他の試合とは少しだけ違っているかもしれませんが、勝つために投げることの方が強いのではないかと思うのです。

それに、おそらく2人とももっと高い目標を持っていると感じますし、まだまだそれが許される年齢ですからね。何かを起こすことは、年齢に関係ないと思ってはいますが、早いに越したことはなく、それらをどの時点で見つけられ、いかに行動するかによりますし。

いずれにせよ、プロ野球ファンにとっては、またひとつ楽しみが増えたわけです。

僕はそれほどのファンではありませんが、なんかワクワクとさせられる感じはあります。野球というスポーツではあっても、やっぱりエンタテイメントでもあるのです。

もちろん、それらは演出抜きの真剣勝負からしか生まれないのですが。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月9日金曜日

始まりが無ければ何も起こらない

仙台では明日、明後日と恒例のジャズ・フェスが開かれる予定です。今年は震災の影響で開催も危ぶまれたのかもしれませんが、何より続けられて良かったと思います。街中に音楽が流れている、しかもライブで、それってする方も聴く方もとても楽しいことだし、毎年行われる意味では出演する人たちの目標にもなります。


今年は震災もあったし、ちょっと違った意味合いも含まれるのでしょうが、先ずはみんなで楽しんで欲しいなと思います。メイン会場の定禅寺通りは、ギャラリーから徒歩20分程度で行けるから、僕も少しだけでも現場を見に行きたいのだけど、どうなるかな。

さて、Sha-gaku vol.3も、残り今週末と来週一週間になりました。ジャズ・フェスのついででもいいから、足を延ばして見に来て欲しいと思っています。ここにも確かにここでしか味わえないものがありますからね。

それから、今募集している「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」の参加者がなかなか集まりません。ビギナーを対象としているので、ハードルが高いと思われるかとの予想はしていましたが、もし検討中であったり、躊躇している方は先ずはSha-gaku vol.3を見に来て欲しいですね。表現し発表することが、決して特別な人やものではないことを直接肌で感じられると思いますし、今出せるものは今しか出せないことの一端が見られるはずです。

先立つ不安は誰にもあって、結果は予想しがたいものですが、きっと自分自身の新たな一面を発見したり、人との繋がりを改めて感じることが出来ると思っています。

それと、これって年齢は関係ありませんからね。何年も写真を撮って、カメラと接していたとしても、自分の考えでもって展示発表を行っていない人たちはたくさんいますし、そういう方にも発表の喜びや楽しさを実感してもらいたいと考えているものです。

今一度自分の気持ちに問いかけてみて下さい。

今更とか遅すぎるなんてことはありませんし、始まりが無ければ何も起こらないのですから。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月8日木曜日

芝居に対する清潔感?

もう一年以上、生の芝居を見ていません。撮りためていたDVDを取り出してたまに見ることはありますが、やはり生じゃないという気持ちは今でもあります。右下の演劇情報に古澤君が出演するポツドール公演を載せています。


本日が初日のようです。彼ともしばらく連絡を取っていなかったので、どうしているかと思っていたのですが、まだ役者を続けていたようで、少し安心しました。劇場は下北沢のスズナリですから、いつものような濃密な芝居になるのかと思います。あぁ、観に行きたい・・・。

そう思っていた折、昨日演出家の蜷川幸雄さんがテレビ出演している姿を偶然見ました。相変わらずの元気な様子と精力的な活動は、本人曰く回遊魚のように常に泳いでいないとダメと話していたように、まさにその言葉が当てはまる程の芝居に対する意欲を感じさせます。それでも、若い頃の切羽詰まったようで、ピリピリとした印象はすっかり影を潜め、これまた本人曰く謙虚になってきたとの言葉通り、穏やかな表情、言葉使いが印象的でした。

彼が創立したニナガワ・スタジオのメンバーである大石継太さんのインタビュー記事にこんなことが書いてあります。

蜷川の元で何を学びましたか?と聞くと、そう簡単には答えられないと間を置いてから「……芝居に対する清潔感? 真摯に取り組むというか…かなあ」とボソッと答えた。

物事に真摯に取り組むというのは、特に表現の世界だけではなく、一般の仕事においてもそうあるべきだと思います。しかしながら、確かな生産物といった世の中に役立つモノを生むわけではないアートの世界において、それをとことん追求するのは非常に難しいことです。無形のモノを人々の頭や心に残し、伝え、何かしら有益だと思わせるモノじゃなくちゃいけないのですから。

そんな風に感じてくると、意識は制作や作品そのものより、見る側に気持ちがいってしまい、いろいろと余分なものが増えてきて、結果曖昧であったりぼけてしまったりするものです。それに対するものが、芝居に対する清潔感という言葉になっているように思います。

もともと何もないところから何物かを生みだすことが表現であり、一般でいう生産でもあるわけで、それぞれの根底にあるものはあまり変わらないはずで、とてもピュアなものだから、これってすごく大事なことのように思えるのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー