めっきり寒くなりました。これが平年並みとのことですが、ものすごく暑かった記憶がいまだに拭い去れないでいるので、余計寒く感じられます。今日は、ウールのセーターを出してきてしまいました。
一般には衣替えとかの習慣が昔からあるので、季節外れに寒かったり、暑かったりしても以前はその季節的な服装をしていることが多かったように思います。それでも、居住環境の変化に伴い、その姿も何でも有りになってきました。真冬に部屋で半袖姿でいても一向に構わないですからね。
日本は四季折々という言葉のように、自然はそれぞれの季節で違った姿を僕たちに見せてくれたり、肌で感じさせてくれます。その点では、すごく豊かなのだと思います。ここで言う「豊かさ」って、物質的であったり、お金であったりするものではありません。移り変わる日常の情景に触れ、そのいとおしさやはかなさ、喜びなんかをごく自然の内に感じられる「豊かさ」ですね。
でも、今こうして書いている僕でも、そんなことを常に認識しながら生きているわけではありません。日常はもっと厳しく、切ないものですから、フッとした瞬間に感じるものです。あるいは、わざわざそういった環境に浸れることを期待して、その場に出向き、半ば強制的に自ら仕向けている時ぐらいなのかもしれません。
ちょっと、哀しいですね。
「豊かさ」って常に与えられていると、ますますもっととの思いが出てきますし、きっと享受しているだけでは際限ないものなんだろうなとも思います。自然の「豊かさ」は本来それ自身が与えようと思っているわけではなく、そういう姿に対して僕たちが与えられているんだと感じるからそう思えるのですから。
人も然りですね。
月夜の松
12 時間前
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