3月3日です。そう「桃の節句」、雛祭りの日ですね。
僕は2人兄弟で、女の子がいなかったこともあり、実家で雛壇を見たことはありませんし、今までも雛祭りを行う機会はありませんでした。
物の本によると、もともとは季節の変わり目の邪気祓いから発生したもののようです。なので、女の子の為というよりは、老若男女を問わず皆の幸福を願う行事だったんですね。また、昔から桃には邪気を祓う力があるとされ様々な神事に取り入れられていたので、邪気祓いをする上巳の節句が桃の節句になったとのことです。
童話の桃太郎もそこから由来し誕生したとも言われています。邪気の象徴は鬼ですからね。それにしても、2月の節分に鬼祓いをし、また3月に邪気払いをするのですから、どれほどの邪気があるのかとも思ってしまいます。そんなことを考えると、邪気は季節の変わり目だけではなく、常に人の内にあるものなのですね。
人でなしイコール鬼のような人とか、映画やドラマの台詞で耳にするのも、鬼を人との対極として捉えるよりは、人に内在しているものとして意識しているからです。あの人は仕事の鬼だねとか鬼のような形相だねとか日常的に話されるのも、いい意味、悪い意味含めて、全ての人が持っているものだからだと思います。
僕ぐらいの年齢になれば、何度かそんな状況になった経験はだれにでもあるだろうし、なぜそういう事になったのだろうと後悔したこともあるでしょう。自分が鬼となり、良かれと思い、取った行動が、相手にとっては全然そうではなく、逆効果になってしまうことはよくあることです。
なので、せめて今日ぐらいは故事にならい、皆の幸せを願い、心穏やかに過ごそうと思っているのです。
陽を待つふきのとう
5 日前
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