“Story vol.2”は今週一杯となり、来週から次回への実質的な準備期間になるわけですが、この期間で、これまでの構想や想像が具体的な形として表れます。プロの作家の作品をこちらに持ってくる場合と”Sha-gaku”、”Story”といったギャラリー主催の企画展の場合とは、事前の流れやその内容は大きく違っています。
前者は既に展示会として行われていますから、それほど検討・考慮する範囲が少ないですが、地元・近県のアマチュアの方を対象にしている後者の場合は、作品性も考えもマチマチですから、個別の対応が必要になります。
また、僕自身が作品を制作するわけではありませんから、それらのイメージや作品性を考慮しながら、制作者に対してアドバイスや参考意見を提示し、出来るだけ効果的に見せなければなりません。その一番の理由は、最終的な責任がギャラリーにあると考えているからです。僕はその事を念頭に置いて、出来る限りコミュニケーションを取り合いながら、実際の展示まで事を運ぶようにしています。そんな積み重ねの末、自分の頭にあるイメージと現物がどれほど一致しているかが、この期間で見えるわけです。これは、楽しみでもあり、不安でもあります。
これまでは大きなトラブルもなく、ややもすればこんなもんだと思いがちになるのを抑えながら、自分の中にあるレベルを下回わらずに出来ていると思っています。もっとも、これは僕よりも、制作者の力によるところが大きいのですが。
次回は、ハービー・山口、ヨーガン・シャドバーグによる二人展です。確立された世界観を持っている2人ですから、僕は特に何もする必要はありません。心地よく、お客さんに見てもらえることを考えるだけです。
その後の、江口敬個展は、現在作家とコンセプトや展示プランを確認・検討中です。江口さん自身初個展ですので、かなり力が入っていますし、僕もその期待というか具体化に楽しみながら取り組んでいるところです。もし、現在の2人のイメージがそのまま具体化すると、非常に面白いものになります。これほどまでに、越えなければならないハードルを上げなくても、と思える程ですので、最近は、僕は本来、サディスティックな人間なのかもしれないと思い始めてもいます。
手前味噌ですけど、秋口から年末・年始と、カロス・ギャラリーは面白いですよ。
おっと、現在開催している”Story vol.2”もあと3日あります。
見逃さないようにして下さいね。
谷に眠る
5 日前
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